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被災者の就職を支援するサービスを立ち上げ

「亡くなった人も分まで一生懸命生きる」――河村壮志さん

2012年3月13日(火)

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 東日本大震災から1年がたった。被災地の多くで追悼式が行われ、遺族や関係者たちが再び悲しみに暮れた。震災で亡くなられた皆様のご冥福をあらためてお祈りするとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げる。すべての人たちに今一度、震災を振り返ってほしい。そして、小さなこと、できることでいい、たくさんの支援が行われることを願ってやまない。無理はしなくていい、できることを続けようではないか。

 この連載では、1年たった今もなお、被災地への支援活動を笑顔で続ける心優しき人たちを“心人(こころびと)”と呼ぶ。彼らにスポットを当てることで、少しでも復興をサポートできれば幸いである

 2人目の心人は、名古屋に本社を持つインターネットコンサルティング会社、Red-Zoneの社長兼CEO、河村壮志さん(35歳)である。Red-Zoneは、エンジンの回転限界を示す領域のことで、「フル回転」や「全力を尽くす」を意味する。全社員が1つの強力なエンジンとなり、「お客様の満足と感動」を目指してフル回転で走り続けることを目指しているそうだ。

Red-Zone社長兼CEOの河村壮志さん。物腰が柔らかく、笑顔が素敵な青年だ。転職・新卒・アルバイト・派遣のすべてを支援する総合求人SNS「LINKRU(リンクル)」で被災者の就職をサポートする。

 2011年3月11日。打ち合わせを終えて車で移動中だった河村さんは、渋谷駅付近で信号待ちしていた。そこを大きな揺れが襲った。午後2時46分のことであった。最初は「あれ、揺れている。地震?」という感じだったのだが、すぐに尋常ではない揺れに。周囲の車がバタンバタンと左右に大きく揺れるのが見えた。歩行者たちがワー、キャーと騒ぎ出した。

 「ニュージーランドの地震では、建物の近くにいた人が、崩れたガレキで亡くなった――と聞いていたので、それがすぐに頭をよぎりました」(河村さん)。これはマズいと思い、代々木公園に移動して、揺れが収まるまで避難していたそうだ。

 幸いにも彼の会社の東京支社やセカンドオフィス、自宅は、棚が倒れる程度で大きな被害はなかった。しかし、津波が民家や建物、車などを押し流す映像をテレビで見て愕然とした。ショックで、しばらく事態が飲み込めなかった。同じ日本で、同じ日本人にこんなことが起きているなんて。たくさん人が亡くなったことに心を痛め、悲しんだ。

 1日、2日、日がたつにつれて、いてもたってもいられず、まずは社員を連れて炊き出しに行こうと思った。しかし、東北6県の被災地へは交通規制が敷かれ、すぐに行くことはできなかった。

笑顔がこぼれる、元気が出るTシャツを制作

 7月11日になってようやく、津波の被害が大きかった宮城県南三陸町にある宮城県立志津川高校避難所で炊き出しを行うことができた。クルマでの移動中、ナビゲーションシステムが表示するコンビニや建物の多くが、津波で流されていた。あらためて、今回の震災の被害の大きさを思い知った。不自然に曲がった自動車。そこら中に散乱した生活雑貨。一生忘れることはできない。

 この炊き出しが、河村さんが会社を挙げてスタートさせた被災地支援プロジェクト「笑×Red-Zone」の始まりとなった。目的は被災地の人に笑顔になってもらうこと、そして元気を出してもらうこと。炊き出しに加えて、肩もみコーナーも設置した。

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