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FXのスプレッド競争の果てにあるもの

「0.1銭」に鎬を削る店頭FX業者

  • 小谷 真幸

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2012年3月19日(月)

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 口座に預け入れた元本(証拠金)の最大25倍に相当する外貨を売り買いできる投資サービス「FX(外国為替証拠金取引)」で、業者間の競争が激しさを増している。焦点となっているのは、外貨を取引する際の買値と売値の差額である「スプレッド」だ。2011年以降、主要FX業者が競うようにこのスプレッドを相次ぎ縮小。低コストを売り文句に、顧客獲得の強化を図っている。競争の過熱は、FX業界の淘汰を加速する可能性もある。

勝負の土俵は「1銭(=0.01円)未満」に

 テレビのニュース番組などを見ると、「午後○時時点の為替レートは1ドル=82円50銭~82円53銭です」といった言葉をよく耳にする。この82円50銭と82円53銭の差額「3銭」をスプレッドと言う。この時に投資家がドルを買う場合は、82円53銭で買うことになる。一方、ドルを持っている人が売る場合は82円50銭だ。もしドルを買って即座に売ると、1ドル当たり3銭のマイナスが発生する計算になる。1000ドル売買すれば30円のマイナス、1万ドル売買すれば300円のマイナスだ。投資家にとってはこれが取引のコストとなり、業者にとっては収益になるのがFXのおおまかな仕組みだ。コスト面に注目すれば、スプレッドは狭ければ狭いほど投資家は利益を上げやすくなる。

 FXには、東京金融取引所の「くりっく365」や大阪証券取引所の「大証FX」といった「取引所FX」と、FX業者が取引の相手方になる「店頭FX」がある。取引所が相手方となる取引所FXでは、どのサービス業者を利用してもスプレッドは基本的に変わらない。一方、店頭FXはFX業者が独自にスプレッドを決める。業者にすれば、スプレッドを他社より少しでも狭めることが顧客獲得につながるわけだ。

 現在、スプレッド競争の先頭を走っているのはGMOクリック証券とDMM.com証券だ。ドル/円取引時のスプレッドは原則0.4銭、ユーロ/円のスプレッドは同0.9銭に設定されている。投資家が1万ドル(=80万円強)を売買するコストはわずかに40円だ。この他にも、マネーパートナーズやサイバーエージェントFX、トレイダーズ証券などの主要FX業者もドル/円で0.4~0.5銭程度のスプレッドを打ち出し、投資家に強くアピールする。

「限界ギリギリ」のスプレッドとうたうDMM.com証券

 店頭FX業者の競争が激化している背景には「レバレッジ規制」と「税制改正」がある。

 レバレッジとは、預け入れた証拠金の何倍相当まで外貨を取引できるかを表す倍率のこと。数年前、FXにおける「投機」の過熱を問題視した当局は、このレバレッジを2010年8月から最大50倍に、2011年8月からは最大25倍に制限した。これがレバレッジ規制だ。少ない資金で大きなレバレッジをかけ、いわゆる「一発狙い」をしていた一部の投資家にとっては、FXの魅力が薄れる原因となった。

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