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「AIJ危機」は円安で乗り切れるか

規制強化で年金の株離れ加速も

  • 伊藤 正倫

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2012年3月26日(月)

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 「現在の株価水準で3月末を迎えれば、2011年度は何とか乗り切れそうだ」。東京都内のある厚生年金基金の常務理事は胸をなでおろしている。

 この厚年基金は、運用する年金資産全体の4割強を株式に振り向け、その比率は国内債券よりも高い。欧州債務問題や円高によって日経平均株価が大きく落ち込んでいた昨年12月時点では、年金資産全体の運用利回りがマイナス8%まで落ち込んでいた。

 この時点で、2011年度は新たに約50億円の不足金が発生する見込みだった。年金受給者が年々増加し、ただでさえ厳しい台所事情に運用損失の計上が追い討ちをかけかねない状況だったが、2月に“神風”が吹いた。

 日本銀行が「消費者物価の前年比上昇率で、当面は1%を目処とする」と表明。強力な金融緩和を推進する方針を打ち出し、外国為替市場で円が反転した。円高の是正で輸出企業の採算悪化に歯止めがかかるとの期待から、日経平均は瞬く間に上昇。この厚年基金も、たいしたロスなく今年度の運用を終えることができるもようだ。

 世界的に見ても、日経平均の上昇ぶりは目を引く。昨年末の8400円台に対し、3月22日終値で1万127円。ざっと2割上昇した。ユナイテッド投信投資顧問の井上淳チーフインベストメントオフィサーは「外国人投資家は昨年、日本株が割安とは見ていたが買い材料がなく、投資を見送り続けてきた。そうしたマグマが日銀の金融緩和表明で噴出した」と解説する。

 事実、2010年末を100として指数化した上の株価チャートにあるように、日経平均は昨年末時点で、欧州問題の震源地である独DAX指数をも下回っていた。ところが、足元の日経平均の水準は米ダウ工業株30種平均やDAX指数には及ばないものの、電機に続いて自動車でも日本を激しく追い上げる韓国の総合指数には追いついた。円安によって、日本企業の2012年度の企業業績が急回復するとの期待が膨らんでいることにほかならない。

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