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ジュンで起きた「福袋返品」の裏事情

大手アパレルの「丸投げ」体質が生む歪み

2012年4月3日(火)

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 いずれ噴出するに違いないと思っていたことが現実に起きた。3月7日付の朝日新聞に掲載された次の見出しの記事である。

 「福袋『6万円相当』、実は... 苦情・返品相次ぐ」。

 記事の一部を抜粋する。

「6万円相当」、実は「2万7000円相当」

 「ファッションブランド『アダム エ ロペ』が正月に販売した福袋が、『品質に満足できない』との苦情を受け、返品が相次いでいる。『6万円相当』として1万5百円で販売した男性向け福袋は、『約2万7千円相当』として販売された別の業者の福袋(販売価格約7千円)と中身が同じだったという。」

 「ジュンによると、福袋は1月1日からインターネットのショッピングサイトや、関東や九州の直営店、アウトレット店などで計1560個売り出された。このうちネットでの販売が約8割を占めた。」

 「袋にはシャツやベスト、ズボンなど5点が入っていたが、ネットなどで売られている別の業者の低価格の福袋に気づいた客から『この福袋と同じではないか。納得できない』などの苦情が、1月9日から電話やメールで8件寄せられた。」

 「同社は従来、この業者から洋服などを仕入れており、双方の福袋の中身はタグが違うだけで同じものだという。同社は「6万円相当」という表示より品質が低かったことを認め、1月23日から返品の受け付けを始めた。」

 補足をしておくと、ジュンが展開するブランド「アダム エ ロペ」は「セレクトショップ」という範疇に属する。

 今回の「福袋」を巡る事件は、当初の目的から外れた「福袋」という商材の異常さと、アパレルブランドの「モノ作り」の課題を浮き彫りにしているように思えてならない。

 まず、問題点を整理してみたい。今回の事件で一番問題となるのは、「アダム エ ロペ」では1万500円で販売された福袋が別のメンズブランドと同じ商品で、しかもそのブランドが7000円で販売していたところにある。「アダム エ ロペ」が「6万円相当」と表示した福袋が、実は別の業者では「2万7000円相当」だったということも、より消費者の印象を悪くしたように思う。

 人間は誰でも同じ商品なら安い方で買う。家電製品しかり、食料品しかりである。当然、衣料品もそうなる。あるジュースが、ある自動販売機では100円で売られ、近接した別の自動販売機では120円で売られていたならほぼ例外なく100円の自動販売機で買うだろう。

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「ジュンで起きた「福袋返品」の裏事情」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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