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このまま原発政策の核心が決まっていいのか?

福島原発事故の悲劇を招いた合成の誤謬を防ぐのは開かれた議論

  • 山岡 淳一郎

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2012年3月30日(金)

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 今日か明日にも野田政権は、四大臣会議(首相、官房長官、経産相、原発相)で大飯原発3号機、4号機の再稼働を決めそうな勢いだ。

 しかしながら、広域化した地元からの反発は強く、予断を許さない。

 野田佳彦首相は、遮眼帯をつけた競走馬のように「消費税増税」へと突き進む。東電の経営問題、発送電分離、核燃料サイクルなどはどこまで、その視野に入っているのだろう。すでに原子力規制庁の発足は遅れ、電力改革の行方は混迷の度を深めている。

 政局いかんで「電力改革の見取り図」に示した8月の天王山「革新的エネルギー・環境戦略」の発表がずれ込む可能性すら出てきた。またぞろ政局が政策を左右し、重要な電力改革が後手に回ってしまうのだろうか……。

電力改革の「本筋」は何か

 このような混戦、乱戦模様だからこそ、電力改革の「本筋」を、しっかりとおさえておきたい。混乱のなかで本筋を見失っては、「あとの祭り」となりかねない。本筋とは、いうまでもなく「原子力発電をゼロにするのか、一定程度維持していくのか。電力源の組み合わせをどうするのか」である。

 これら電力改革の根幹、新たなエネルギー政策の核心は、資源エネルギー庁「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会(委員長・三村明夫新日鉄会長)」で、「エネルギーベストミックスの選択肢」と題して、話し合われている。

 その基本問題委員会の論議が、先日、大きく動いた。

 3月27日の基本問題委員会で、各委員が2030年時点の総電力量に占める「原子力発電」「再生可能エネルギー(水力含む)」「火力発電」「コジェネ・自家発電」の割合を示したものを、事務局が「エネルギーベストミックスの選択肢に関する整理(案)」としてまとめたのだ。各委員の「考え方」を述べあう「定性的」な議論から、数値を介した「定量的」な議論へ一気に転換した。

 各委員が数値を示すに当たって、「原子力発電への依存度のできる限りの低減」「再生可能エネルギーの開発・利用の最大限加速化」などは「望ましいエネルギーミックス」の要件として、委員間で合意されている。

 ちなみに2010年度は、原子力26.4%、再生可能エネルギー10.5%、火力56.9%、コジェネ・自家発電6.2%となっていた。このバランスをどう変えていくのか。

コメント27件コメント/レビュー

今改めてよく考えてみると、マスメディアの報道には大きな問題があることに気づかされる。東日本大震災後の地震活動が変わり、以前の蓄積はま通用しなくなっていると報道されるが、これと原発再稼動に関するさまざまな問題が、完全に切り離されて報道されている。これはニュース内容だけでなく、コメンテーターやアナウンサーが“個人の意見を述べる時間”にいたるまで、二つの事実を結び付けて考えて述べている者がいない。ストレステストも新しい災害対策も、過去の研究にのっとって作られたもの。それらの根幹になっている“地震対策”を作ってきた専門家自身が、過去の対策を否定しているのに、この事実からなぜ逃げるのか。東日本大震災を忘れないとは、事実から逃げないという事ではなかったか。過去の知識の過ちから新しい考えに基づき、ゼロから対策を考えていないなら、どんなテストや対策を行ったとしても無意味である。原発の是非を考えるもっと前に、誰も責任を取らない日本という国家・国民から、今すぐにでも卒業しなければならないのではないか。この国でもっと長く行き続けるために。(2012/04/23)

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今改めてよく考えてみると、マスメディアの報道には大きな問題があることに気づかされる。東日本大震災後の地震活動が変わり、以前の蓄積はま通用しなくなっていると報道されるが、これと原発再稼動に関するさまざまな問題が、完全に切り離されて報道されている。これはニュース内容だけでなく、コメンテーターやアナウンサーが“個人の意見を述べる時間”にいたるまで、二つの事実を結び付けて考えて述べている者がいない。ストレステストも新しい災害対策も、過去の研究にのっとって作られたもの。それらの根幹になっている“地震対策”を作ってきた専門家自身が、過去の対策を否定しているのに、この事実からなぜ逃げるのか。東日本大震災を忘れないとは、事実から逃げないという事ではなかったか。過去の知識の過ちから新しい考えに基づき、ゼロから対策を考えていないなら、どんなテストや対策を行ったとしても無意味である。原発の是非を考えるもっと前に、誰も責任を取らない日本という国家・国民から、今すぐにでも卒業しなければならないのではないか。この国でもっと長く行き続けるために。(2012/04/23)

福島原発事故のいったいどこが「合成の誤謬」なのですか?たんなる安全・リスク管理ミスの問題でしょう。おかしな語法ですね。山岡氏は、山地氏の発言を大手マスコミに批判させたいようですが、いわゆる「空気」に支配されて、冷静な判断が出来なくなる傾向がある日本人の欠点を指摘した山地氏の発言の意味を理解しておられないようですね。対米戦争に突入した当時の日本人の状況を、山本七平氏が「空気」に支配された、と表現しましたが、今もこの「空気」に支配された状況下で、日本人が慌てて将来のエネルギー問題を議論するのは、止めた方がよさそうです。(2012/03/30)

これらの案は 何を重視して何と何をバランスとると言った「考え方思想」が判らず、数字的には原子力と再生エネルギーの割合が、異常に大きい。 「ベストミックス」という言葉は当り前のことであるが、この言葉を出した日本エネルギー経済研究所(この問題では、経産省と電事連の支配地)の「ベスト」抵抗感の無い言葉を付けて実は「ミックス」を重視した、原子力が決して消えないニュアンスにしてある 官僚言葉である。 電事連とその影響が強い官僚のペースに騙されてはならない。  自分は 原子力は使用済み燃料処理のコストが本当は高いので早めに止めるべきで、残すとしても世界に誇れる1基のみまで。再生エネルギー、特に太陽電池は主体にはなれない。コストアップを抑えるため天然ガス、石炭を安く使うしかない。そのための努力をするのが 日本のためである。(2012/03/30)

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三品 和広 神戸大学教授