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宇宙のやっかいなゴミの清掃作戦はじまる

2015年頃には掃除衛星も登場

2012年4月6日(金)

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 私たち世代は、とんでもないゴミを後世に残しつつある。今回の福島第一原発の事故にともなう膨大な放射放射能を帯びた瓦礫や廃棄物は、何百世代にもわたって抱え込まねばならない。

 一方、空を見上げると、ここでも増えつづける「スペースデブリ」(宇宙ゴミ)が深刻な問題になっている。打ち上げた人工衛星やロケットの破片が高速で軌道を回っているのだ。宇宙機器に損傷を与え、一部は地上に落下してくる。その宇宙の清掃計画がやっとはじまった。

4500トンを越える宇宙ゴミ

 スペースデブリは、米国航空宇宙局(NASA)が有人の国際宇宙ステーション計画に手をつけた1980年代半ばから、その危険性が議論されてきた。デブリの正体は、寿命尽きて機能が停止したり、事故や故障で制御不能になった人工衛星、その打ち上げに使われたロケット本体や部品、宇宙飛行士が遊泳作業中に落とした工具や手袋などだ。これらが地球の軌道を周回している。

 しかも、これらの物体同士がぶつかって、さらに細かな多量のデブリが発生する。米国、旧ソ連、中国は、冷戦時代に互いに衛星を破壊する手段を競い合った。他の衛星に自爆攻撃をかけて破壊する旧ソ連の「攻撃衛星」や、戦闘機からミサイル発射して衛星の破壊する米国の実験で膨大なデブリをばらまいた。

 さらに、中国が2007年に実施した、機能停止した気象衛星「風雲1号C」を使った衛星攻撃兵器の実験も、宇宙空間のデブリを30%以上増やしたと推定されている。2009年5月にはこの実験に由来する10センチほどの破片が、米スペースシャトル・アトランティスの3キロメートルほどの距離にまで接近した。衝突は起きなかったが国際的な批判が高まった。

 旧ソ連が1957年10月4日にスプートニク1号を打ち上げて以来、世界各国で打ち上げられた人工衛星などの物体は約8000。そのうち利用されているのは約3000機といわれる。衛星の寿命は5~20年であり、いずれはデブリとなる。多くは大気圏へ再突入したときに燃え尽きるが、現在もなお4500トンを越えるデブリが残されている。

 デブリは、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の「宇宙監視ネットワーク」(SSN) が中心になり、光学望遠鏡やレーダーを使って地球上から追跡している。高度約1000キロメートルにある10センチメートル以上の物体が観測できるほどの精度がある。このほか、ロシアの「宇宙監視システム」(SSS)、日本の「美星スペースガードセンター」(BSGC)などが、約10センチメートル以上の比較的大きなデブリを監視している。

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