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静かなる「ベビーカー戦争」

アップリカ・チルドレンズプロダクツの前田英広社長に聞く

  • 佐藤 央明

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2012年4月6日(金)

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 ベビー用品市場で、静かにシェア争奪戦が勃発している。主役は、ベビーカーやチャイルドシート市場でこれまでシェア2位だった「アップリカ」だ。小売店の店頭ではこれまでトップだった「コンビ」との競争が激化し、追い上げる立場のアップリカ側の戦略に関心が高まっている。

 アップリカブランドはもともとオーナー企業だった「アップリカ葛西」が展開していたが、2008年に米ニューウェル・ラバーメイドが買収。新設された子会社のアップリカ・チルドレンズプロダクツに全事業を譲渡された。

 オーナー企業から外資系へ。劇的な転身から4年、アップリカの好調はどのようにして生み出されたのか。ニューウェル・ラバーメイドのベビー&育児部門トップのクリスティー・ジャスター氏と、アップリカ・チルドレンズプロダクツ社長の前田英広氏に戦略や今後の事業展開を聞いた。前田社長は「この半年で売り上げが前年同期比で20%伸長し、コンビを抜いた」と言う。

2008年に米社の傘下に入った。

ニューウェル・ラバーメイドのベビー&育児部門トップのクリスティー・ジャスター氏(左)と、アップリカ・チルドレンズプロダクツ社長の前田英広氏(写真:古立康三)

前田:買収される前のアップリカはかなり厳しい状態が続いていた。リコールなどもあり、かなりシェアを落としたと見られる。

 アップリカ葛西時代は介護用などベビー用品以外にもジャンルを展開していた。だが、買収前後にリブランディングを行い、「赤ちゃんのために」という元のコンセプトに原点回帰した。

 その後数年は商品の開発件数を絞り込み、一つひとつに時間をかけた。2009年にバギータイプのベビーカー「スティック」を、昨年に両対面式のベビーカー「ソラリア」を発売し、ともに非常に好調だ。また同じく昨年発売開始した、チャイルドシートの新たなブランド「フラディア」も売れており、直近ではベビー用品の売り上げが対前年比で20%前後伸長している。

 2008年ごろは当社がシェアをかなり落としていたが、ベビーカー、チャイルドシートともに盛り返し、ここ半年のシェアではコンビを抜いたと見られている。

ニューウェル社の中で、アップリカブランドの位置づけは。

昨年発売し、売り上げを牽引したベビーカー「ソラリア」(上)とチャイルドシート「フラディア」(下)

ジャスター:当社はもともとベビー用品のグローバルブランド「グレコ」を展開しており、アップリカはプレミアムブランド、グレコは一般向けのマスブランドと使い分けている。例えば日本ではアップリカのベビーカーは3万~5万円ぐらいだが、グレコは2万円程度だ。

前田:かつてアップリカブランドは米国、イタリア、一部アジアでも展開していたものの、米国は2004年に撤退。イタリアも傘下入り後の2009年に撤退していた。一昨年から米国には再上陸している。

グレコとアップリカ、2ブランドを持つことによるメリットは。

ジャスター:2ブランドのプラットフォームは共通化し、R&Dチームが構造体を共有している。グレコは全米でNo1ブランドだが、2ブランドそれぞれで互いの強みを学ぼうという姿勢だ。アップリカに必要な要素はグレコから補完して、新たなアップリカブランドを作り上げてきた。

 これからはプレミアムブランドとしてのアップリカを、アジアなど海外でどう有効活用していくか。アジアではアップリカが拠点となって、戦略を練っていくことになる。

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