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アウトレットで服を買ってはいけない

もう「在庫品を安く売る場」ではなくなった

2012年4月10日(火)

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 読者のみなさんはどこで服を買っているだろうか。筆者は「赤貧洗うが如し」の暮らしぶりなので、ユニクロ、無印良品、GAPの3カ所で、ほとんどの洋服を購入する。しかもいずれも定価で購入することはなく、すべてセールである。ここにライトオン、ポイントが運営する「レイジブルー」「グローバルワーク」、ジーンズメイトが加われば、ここ4年間で購入した洋服の全ブランドがラインナップされてしまう。もちろんすべてセール価格であり、おそらく「底値」で購入している。

 こんな話をすると、この業界以外の人からは「アウトレットで買う方が良いのでは」と言われる。だが、その認識はあまり正しくない。

お買い得度は通常店のセールが上

 巷で人気のアウトレットモールだが、それほどお得ではない。高額ブランドや海外ラグジュアリーブランドを購入したいのであれば、アウトレットはある程度有効かもしれない。しかし、一般的なSPA(製造小売り)やセレクトショップの商品ならアウトレットよりも通常店のセールの方がお買い得であることが多い。

 ここ3年ほどは仕事のついでがなければ、アウトレットモールを覗くことがない。以前は大阪・鶴見緑地の「はなぽーとブロッサム」(現・三井アウトレットパーク大阪鶴見)に、買い物目的で年に1、2度足を運んでいた。もう10年ほど前になるのでリーバイスやエドウイン、スポーツブランドなど卸売りを主体とする「メーカー」が多く出店しており、現在のようなSPAブランドやセレクトショップなどはほとんど出店していなかった。

 リーバイスやエドウインの店頭を眺めた限りでは、当時は本当に「過去の在庫品」が多く並んでいた記憶がある。「半年前に廃番になった○○」とか「1年前に生産を中止した××」などがメイン商材だった。その多くは色やサイズが不揃いで、なかなか購入には至らなかったのだが、それがある意味でアウトレットの醍醐味であったことも否定できない。

 2010年夏にモノ批評系雑誌の仕事で、オープンしたばかりの「三井アウトレットパーク滋賀竜王」に取材に行った。これはほぼ覆面取材で、片っ端から店舗を回って商品の価格をチェックし、どこが一番お買い得なのか判定を下す企画である。広大な敷地なので全店をつぶさに見て回ることは無理だったが、それでも20店舗ほどは商品と価格をチェックできた。

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「アウトレットで服を買ってはいけない」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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