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次のターゲットは、中国の公安・武警・法廷を司る周永康か?

中共の元老・喬石が激怒

2012年4月11日(水)

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 チャイナ・ナインの一人で党内序列ナンバー9の周永康(Zhou Yong-kang)が、薄熙来(Bo Xi-lai)と謀って習近平(Xi Jin-ping)を倒そうとしていた――。このアメリカ発の中文ネット情報の信頼性は確かに低い。

中国のネットも「軍」の話題で持ちきり

 しかし、大陸内外の中文ネット空間では「大軍区司令員」という言葉が2月21日以降、爆発的にヒットしていた(權鬥延燒軍方―「大軍區司令員」成Google熱詞―)。

 2011年11月10日、胡錦濤国家主席がAPEC参加のため訪米したその日に、薄熙来が西南一帯の軍巨頭を集めて空前規模の軍事演習をしたことは客観的事実だ。中国政府の「新華網」もこれを伝えていた。この軍事演習は中国の7大軍区の一つである「成都軍区」のすべての地域の司令員が参加していた。

 そして王立軍・元重慶市公安局長がアメリカ領事館から北京中央に引き渡されるその日に、薄熙来が重慶政府の幹部を引き連れて昆明(元)軍区に移動したのも客観的事実。中国大陸内のネット情報には今でも削除されずに残っている。

 薄熙来の「(西南)軍事クーデター説」が浮上したのは、これら一連の客観的事実に基づいてのものだろう。そのため、2月21日から「大軍区司令員」という言葉が中文ネット空間で燃え上がったものと思う。ネットユーザーは「果たして誰が軍権を握るのか」に興味を持ったものと考えられる。

 薄熙来が解任された3月15日には「胡温政権は10年間で最も良いことを最後の年になって、ようやくやった」という讃辞が中国国内のネットに溢れた。胡温政権とは、胡錦濤と温家宝と率いる政権という意味だ。

続いて浮上した周永康軍事クーデター説

 3月19日夜からは、今度は「周永康クーデターが胡温政権によって抑えられた」というネット情報が突如現れた。中国のツイッターに相当するマイクロ・ブログ「微博」(ウェイ・ブォー)では「周永康軍事政変(クーデター)」という言葉を含むつぶやきが爆発的に膨れ上がって(“周永康军事政变”成Google热词‐举国聚焦)、中国当局が暫時「微博」を封鎖する事態にまで及んだ。その間、3000余りのウェブサイトが閉鎖され、1065人のネットユーザーが逮捕されたと言われている(中国政府発表では16のウェブサイト封鎖と6人のネットユーザー逮捕)。

 「周永康軍事クーデター説の真偽」に関して、筆者自身は「偽」であると、最初から思っている。それは前回も述べたとおりだ。ただ、「微博」の封鎖を解除した後も「胡錦濤が狙う次のターゲットは周永康になるのではないか」という観測が、中国情報通の間で大勢を占めていることに変わりはない。筆者も、その観測に関しては、やや肯定的だ。

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「次のターゲットは、中国の公安・武警・法廷を司る周永康か?」の著者

遠藤 誉

遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

筑波大学名誉教授

1941年、中国長春市生まれ、1953年帰国。理学博士。中国で国務院西部開発弁工室人材開発法規組人材開発顧問、日本では内閣府総合科学技術会議専門委員などを歴任。2児の母、孫2人。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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