• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日本からの侵略。世界の生物多様性に脅威?

ワカメやコイも侵略的外来種

2012年4月20日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 大げさなタイトル。世界第2位の経済大国から滑り落ち、若者の内向き志向を反映して海外進出が減少傾向にある現在の日本を考えると、いかにも奇をてらったタイトルだと感じるだろう。

 しかし、ここで言う「大国」は決して「アニメに代表されるサブカルチャー大国」だったり、「ゲーム開発におけるソフトウエア技術大国」ではない。国家としての物理的実体に関する正真正銘の「大国」の意味である。

 まず国土で言うと世界で62位。それほど大国じゃないじゃないって?いえいえ、ヨーロッパで日本より大きいのはロシア、フランス、スペイン、グリーンランドを含めたデンマークだけだ。日本は決して小さい国ではない。

 そもそも、我々日本人は小さい頃から「極東の島国」とか、「こんな小さな国が列強と伍して」という考えを吹き込まれてきた。確かに世界地図を見たときの日本の周辺には、世界ランク1位のロシア、2位のカナダ、3位の中国、4位のアメリカ、6位のオーストラリア、19位のモンゴルなど、ほんとうに大きな国が多い。わずかに北朝鮮、韓国、台湾が日本より国土が小さいが、巨大国に囲まれている日本のイメージは、やはり小さい国ということになってしまう。

 しかし、海岸線の総延長で言えば、中国やアメリカよりも長く、なんと世界第6位。人口も世界第10位で、ヨーロッパではわずかにロシアだけが日本を上回っている。物理的には小国で、技術や経済を含めたソフトの部分だけが大国という考え方は捨ててもいいのではないだろうか。

日本には地球上の3~4%の種が生息する

 生物多様性についても、生息する種の数で言うと地球上の3~4%が日本にあるといわれている。海洋生物の多様性(海岸付近)に限れば、地球上の10%に及ぶといわれている。生物多様性大国といっていいはずだ。

 石油や天然ガスなどの鉱物資源が乏しいだけで、「天然資源も非常に豊かな国である」と、この際言い切ってしまおう。日本は堂々たる大国なのである(もちろん解釈次第だが)。

 そこでタイトルに戻る。幼年期から叩きこまれてきたこの「小国意識」と「島国意識」(こちらは正しい)により、我々は日本が「侵略される立場にある国」と考えてきた。不法就労や領土問題しかり。文化の面でも欧米の絵画、音楽、映画…最近は韓流も凄い勢いだ。環境面でみても、漂着ゴミ、黄砂も含めた大陸からの大気汚染、そして外来生物の問題といろいろある。

 いまどき、「日本は侵すべからざる神州であり、そこに侵入してくる外国の異物はすぐに駆除しなければならない」と考えているわけでもないだろうが、悪いものはみんな外国からやってくるように我々は思いがちである。そのくせ、「アメリカでは」「北欧では」「ドイツでは」などと欧米がやっていることはなんでも正しいように仰ぎ見る風潮もある。矛盾している気もするが、意見の多様性があってよしとする(笑)。

 日本の文物が海外市場を侵略していることだって多く、それこそ20年くらい前は日本の専売特許だったわけである。日米貿易摩擦って言葉は今も生きているのだろうか?

 では、生物の世界ではどうか。一方的な被害国として、ブラックバスやセイタカアワダチソウに荒らされているだけなのだろうか?

 これが今回のテーマである(あー前置きが長いこと)。

コメント3

「生物資源ハンターがジャングルを行く」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員