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紳士服チェーンにカジュアルは売れるのか

米SPA大手「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」上陸

2012年4月17日(火)

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4月18日に日本上陸する米国の大手SPAブランド「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」

 4月18日、東京・原宿に新商業施設「東急プラザ表参道原宿」がオープンする。テナントの1つとして、米国の大手SPA(製造小売り)ブランド「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」が入店する。アメリカンイーグルはこれが日本初上陸となるため、ある経済誌では「ファストファッション戦争再燃か」という見出しが踊っていた。

 こうした見出しを見ると、「言いたいことは分かるけれども事実を的確にとらえてはいない」といつも思う。この手の記事で例として挙がるのがユニクロ、GAP、アバクロンビー&フィッチ、H&M、フォーエバー21、ZARAである。このうち、明確に「ファストファッション」と言えるのはH&Mとフォーエバー21だけである。ZARAは評価の分かれる部分があるが、ユニクロ、GAP、アバクロンビー&フィッチはファストファッションではない。

ユニクロはファストファッションか

 ファストファッションを定義すると、「最新のトレンドを採り入れて低価格・低品質に抑えた衣料品を、短いサイクルで大量生産・販売するファッションブランド」ということになる。牛丼チェーンの吉野家は「早い、安い、うまい」をキャッチフレーズにしていたが、「ファストフード」という言葉はこの3拍子がそろった飲食店を指す。それにならえば、ファストファッションは「(トレンドのキャッチが)早い、(価格が)安い、(デザインアレンジが)うまい」ブランドということになるだろうか。

 この定義にあてはまるのは上記の中だとH&Mとフォーエバー21しかない。ユニクロはトレンドを意識はしているが、ベーシックアイテム中心だし、価格は安いが品質は高い。しかも企画開発・製造のサイクルが長く、1年以上前から企画はスタートしている。ファストファッションの定義と合致するのは「低価格」と「大量生産・販売」という部分だけである。ユニクロはファストファッションではなく「低価格ブランド」と位置付けるべきである。

 GAPも同じである。品質はユニクロほど高くないが、H&Mとフォーエバー21ほど低くない。またトレンドはある程度意識しているが、全体的にアメリカンカジュアルテイストを守っている。企画開発にかける期間も長い。価格も「日本国内の定価」はさほど安くない。ジーンズの定価は9800円前後だ。この価格が「ファストファッション」ならリーバイスもエドウインもみなファストファッションブランドである。

コメント1件コメント/レビュー

ファッションに疎いおじさんには毎回なるほどと面白い記事です。(2012/04/17)

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「紳士服チェーンにカジュアルは売れるのか」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ファッションに疎いおじさんには毎回なるほどと面白い記事です。(2012/04/17)

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