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スタバ、アマゾンも!成功のキーワードは「小さく賭けろ!」

  • 中川ヒロミ

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2012年4月19日(木)

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 素晴らしいサービスや製品を生み出して成功をつかむために、一番大事なものは何だろうか?「すごいアイデア」を発見することだろうか、過去の成功事例を分析することだろうか、天才を呼んでくることだろうか――。

 ベンチャー・キャピタリストとしてシリコンバレーの数多くの起業家の成功と失敗を見てきた経験を持ち、『小さく賭けろ!』を著したピーター・シムズ氏は、これらのどれもが違うと言う。シムズ氏は、「成功の秘訣は、小さく賭けて、素早い失敗、素早い学習を繰り返すこと」だという。「小さく賭ける」とはどういうことなのか、なぜ今必要になっているのか、本書の担当編集者が事例を基に紹介する。

 社運をかけた新規プロジェクトの責任者に抜擢されたら、あなたはどう考えるだろうか? 期待をかけられてやる気が出る人、「ここで失敗するわけにはいかない」とプレッシャーを感じる人が多いかもしれない。

 では、どう行動するだろうか。慎重でまじめな人なら、競合する製品やサービスの状況を調査したり、ユーザーに意見を聞いたりするだろう。過去の失敗を繰り返さないようにしようと、社内外の事例を調べる。そして、これらの情報を基に綿密な計画を立てて、実行に移そうとする。

 少し前なら、この行動は非の打ちどころのない正しい仕事の進め方だ。しかし、ピーター・シムズ氏は、「重要な事実が忘れられている。われわれが予測しようと試みる事柄の多くは、本質的に予測不可能なのだ。予測の基礎となるべき世界の市場動向、政治や文化、ターゲットとなる消費者層は常に変化を続けている」と言う。IT業界はもちろん、どんな分野でも競合が相次ぎ登場して、画期的な製品をどんどん出していく。そして、ユーザーの好みも細分化し、移り変わっていく。過去の大成功の経験は、あっという間に参考にならなくなってしまう。「大成功を狙おう」「失敗を防ごう」と“大きな賭け”に向けてまじめに過去のデータや経験を基に計画を練っている間に、時代は急速に移り変わって行く。つまり、過去の成功体験を基に慎重に時間をかけて準備する「大きな賭け」方式では、もはや成功できないのである。

GMとHPのベテランが語った「大きな賭け」

 「大きな賭け」のやり方で窮地に陥った例として、ピーター・シムズ氏はGMとHPの例を紹介している。GMで37年間働き、子会社のCEO(最高経営責任者)を務めたチェット・フーバー氏が、GMが計画過剰で見動きが取れない状態になっていたことを語っている。

 新しい車を開発している過程で、何か問題を見逃していやしないか、このグループからも何か有益な意見が得られるんじゃないか、と関連する部署をひとつ追加する。ミスを防ぎたいというのが動機なんだ。GMの歴史100年で蓄積されたノウハウは膨大なものだ。そうした知識、経験をテンプレート化して開発過程からミスを根絶しようとしていた。ところが過去の経験から業務をテンプレート化し、リスクを減らそうとしたまさにその努力が、GMを窒息させ創造性を奪ってしまったのだ。

――「はじめに」から

 GMのやり方は、過去にヒットした製品のデザインや製法が今も人気ならうまく行ったかもしれない。しかし、繰り返しになるが、時代は速く動いている。リスクを減らそうと過去のやり方を盛り込むほど、製品化のスピードが遅くなり、結果として競合から取り残されてしまったのだ。

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