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朴正熙の娘、総選挙に勝ち女性初の大統領へ一歩

前途は多難~ソウル・全国の支持はリベラルに傾く

  • 荒木 和博

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2012年4月16日(月)

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 韓国が4月11日、総選挙を実施した。与党セヌリ党が300議席の過半数を占める152議席を確保。第1野党である民主統合党の127議席に大きく差をつけた。選挙前の170議席からすれば減ったことになるが、過半数確保はある意味で大勝利と言ってよいだろう。下馬評では、民主統合党が第1党になるのは間違いないと言われていた。国民の関心は「セヌリ党がどれだけ負けるか」に集まっていた。「100議席を割り込むのではないか」とも言われていた。

 セヌリ党の勝利には、事実上の党首であった朴槿恵(パク・クンヘ)セヌリ党非常対策委員長の貢献度が大きい。同氏は、この総選挙を乗り切ったことで、12月の大統領選挙における最有力候補の位置を確保したと言える。ちなみに朴槿恵は、2004年の総選挙でも、セヌリ党の前身であるハンナラ党の窮地を救っている。

 朴槿恵は、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の娘である。同大統領は、1961年5月にクーデターを起こし、1963年から1979年まで大統領を務めた。朴大統領は清廉潔白で、強いリーダーシップを発揮した。「歴代大統領で誰が一番良かったか」という世論調査をすれば、今でも必ずと言って良いほどトップに上がる。

 朴正熙に対して、野党・左翼勢力は「対日協力者」と批判した。戦前、満州国の軍官学校(士官学校)予科から日本の陸軍士官学校本科に留学し、日本軍の将校になった経歴を持つからだ(余談だが筆者の父は陸軍士官学校本科57期で朴正熙と同期になる。一度パーティーの席上で朴槿恵に会った時、その話をしたら驚いていた)。しかし、これは、朴大統領が残した業績を批判できないことを意味する。当然、汚職を批判することもできない。

「耐える」ことが評価を高める

 その父親のイメージと、文字通り「国母」だった母・陸英修(ユク・ヨンス)のイメージが朴槿恵に重なる。それが、世代と性別を超えた支持につながっている。ただし、朴槿恵がただの二世政治家ではない点も見逃せない。陸英修が1974年8月、北朝鮮工作員に取り込まれた在日韓国人青年、文世光によって暗殺された。朴槿恵は、留学していたフランスから急遽帰国してファーストレディーの役割を担った。当時まだ22歳であった。しかしこの経験は、政界に進出してからは、かけがえのないものになったはずだ。

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