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薄熙来、すべての職務剥奪、その妻は殺人罪で逮捕

中華人民共和国の建国以来、最大の政治スキャンダルに発展する可能性も

2012年4月18日(水)

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 本来なら今回は周永康と薄熙来の関係を書くはずだった。しかし、4月10日に突発的な事件が起きた。したがって、今回はこの事件について述べさせていただくことをお許し願いたい。周永康と薄熙来の関係は、また後でお話しさせていただく。

 重慶市元書記・薄熙来が中共中央における職務のすべてを剥奪された――新華社が4月10日、正式に発表した。党の規律に対して重大な違反行為があったという理由で、中共中央政治局委員会、中共中央委員会から除名された。今は中共中央紀律検査委員会(中紀委)が取り調べを進めている。遠からず、党籍を剥奪し、司法による裁きへと移行するのだろう。

ニール・ヘイウッド氏は、薄熙来の息子の家庭教師

 「党の規律に対する重大な規律違反」に関しては、これまで書いてきたので、十分にご理解いただいているものと思われる。

 注目すべきは薄熙来の妻である谷開来(グー・カイライ)が同時に刑事事件で逮捕されたことだ。
 嫌疑は殺人罪。
 被害者はイギリス人のニール・ヘイウッド(Neil Heywood)氏。

 2011年11月15日に重慶市のホテルで、遺体で発見された。
これに関して薄熙来も関与していたらしい。薄熙来は中紀委から司法に回される時に、刑事事件でも逮捕されるかもしれない。

 もし刑事事件で逮捕されることになれば、中共中央政治局委員による重大犯罪として中国建国以来、初めての事件となる。

 筆者は拙著『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』を執筆する時点で、この谷開来が殺人容疑で逮捕される可能性があることを掌握していた。しかし、谷開来は公人ではないので「殺人」に関しては書くのを控えた。執筆時に掌握していた「情報」がこのたび、司法当局によって公になったので、控える必要はなくなった。

 ニール・ヘイウッド氏は「ビジネスマン」とか「実業家」いう表現で報道されている。しかし、実態は少し異なる。

 同氏は薄熙来の妻・谷開来とその息子・薄瓜瓜(ブォー・グワァグワァ)(1987年~)と非常に親しい仲にあった。ヘイウッド氏が最初に薄熙来一家と接触を持ったのは、薄熙来がまだ遼寧省大連市の市長をしていた時期(1993年~2000年)であったという。妻の谷開来は息子・瓜瓜を欧米に留学させたいと思っていた。そこでヘイウッド氏に息子のイギリス留学を依頼。ロンドンにある同氏の卒業校であるハロー校(Harrow School)に入学させようとした。

 ハロー校は1572年に創立された名門のパブリックスクールで、13~18歳までの男子生徒が通う。卒業後はオックスフォードやケンブリッジに進学する者が多い。年間の学費が200万円を超える貴族学校でもある。

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「薄熙来、すべての職務剥奪、その妻は殺人罪で逮捕」の著者

遠藤 誉

遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

筑波大学名誉教授

1941年、中国長春市生まれ、1953年帰国。理学博士。中国で国務院西部開発弁工室人材開発法規組人材開発顧問、日本では内閣府総合科学技術会議専門委員などを歴任。2児の母、孫2人。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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