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パンダ自然復帰作戦

自然保護と向き合う中国の本気度

2012年4月23日(月)

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 カンフーパンダなどのアニメもつくられ、世界でも大人気のパンダ。「親善大使」として抜群の中国の「顔」だ。しかし、自然界のパンダをめぐる環境は厳しい。絶滅が危惧される中、1978年以降に研究が進んだ。人工飼育がおこなわれるなど、手厚い保護を受けてきた。こうした中、次なる試みとして人の手で飼育されていたパンダを自然に戻そうという動きが始まった。

「パンダを守ることは自分たちを守ること」

 史料の中で、最も早くパンダが確認できるのは宋代の「太平御覧」という。今から1000年以上も昔の書物である。近代になってパンダが確認されたのは1864年。初めてパンダが捕獲されたのは1937年。珍獣として注目される一方、生態が知られるにつれ、厳しい生存の実態が次第に明らかになっていった。

 現在、自然界に生息するパンダの数は1600頭と推定されている。絶滅が危惧される動物の一つである。

 パンダの主食は竹である。竹にもいろいろな種類があるが、パンダが食べる竹は冷箭竹と華桔竹の2種類だけである。

 古くからの言い伝えでは、竹は60年に一度、花を咲かせて枯れる。2000年前に書かれた「山海経」にすでに「竹が花を生じれば、その年すなわち枯れる」と記されている。

 中国の四川省では、パンダの主食の竹が1974年から76年にかけて、また83年にも開花した。パンダにとって、竹の開花は死活問題である。自然界の多くのパンダは食べる竹がなくなり、餓死の危機に直面した。83年には、餓死したパンダ32頭が確認されたほか、弱り切った43頭のパンダが保護されたが、そのうち12頭は手当ての甲斐なく死亡した。

 ただ、「竹が開花してもパンダが絶滅することはない。竹は60年に1回開花するが、山には高度の違いがあるため、実際には竹がすべて枯れることはない。枯れた竹の場所から竹が枯れていない場所へとパンダは移動する。確かにパンダの数は一時的に減少するが、その後、パンダの数はゆっくり回復する」と、中国パンダ保護研究センターの張和民所長は分析する。

 改革開放直後の1980年代は中国の国民生活に明るさが見え始めたときだったが、こうした中でパンダを保護する機運が高まった。85年にはセーラー服の少女、程琳がテレビに登場して童謡「パンダのミーミー」をヒットさせた。

 「竹の花が咲いたよ。パンダのミーミーはママに抱かれて星を数えているよ。お星さま。お星さま。明日のご飯はどこにあるの?」

 「ミーミー、私たちは君のことを忘れたりしていないよ。高いお空のお月さま。あしたのご飯は私の心にあるんだよ。私にあなたを助けさせてね。それは自分自身を助けることなんだから。そうすればこの世界はもっと美しく変わるはずなんだ」

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「パンダ自然復帰作戦」の著者

青山 周

青山 周(あおやま・めぐり)

経団連中国事務所長

経団連事務局で地球環境・エネルギーグループ長、アジアグループ長などを歴任。2012年4月に中国事務所新設により初代所長に就任。中国上海の復旦大学に留学経験があり、中国と環境分野に強い。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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