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オオサンショウウオの知られざる生態

日本ハンザキ研究所(3)

2012年4月25日(水)

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(写真:的野 弘路、以下同)

 オオサンショウウオについて分かっている目下の知見をまとめてみる。栃本さんや、各地にいる自主的な研究家、さらにはオオサンショウウオの飼育下繁殖に日本で唯一継続的に成功している広島市の安佐動物公園(園内だけでなく、野生での保護・調査も行っている)などの研究で分かったことをざっくりと。

一日の活動

 基本的に夜行性。しかし、それほど厳密でもなく、活動的な繁殖期前の夏季には昼間も動いている個体も、見受けられる。これは繁殖に適した巣穴を探しているためと考えられる。

 一般には下流に顔を向けて河床に陣取り、典型的な待ち伏せ型の狩りをする。口の前を通った獲物を、がぶっと水ごと丸呑みにする。かつてはサワガニが好物と言われていたが、結局、待ち伏せているところに通ったものなら何でも食べるようだ。胃の中からカエル、ヘビ、ネズミ、モグラ、キリギリス、イシガメ(甲羅は消化しにくいだろうに! でも消化している)、さらには人間が捨てた生ゴミ、といったものが出てきたこともある。昼間、不用意に河床の岩の下に手を入れた人が噛まれることも。

プールの機械室を改造して作ったミニ水族館。保護した卵を育てつつ、研究所では飼育下での研究も行っている

周年の行動と繁殖

 冬眠はしない。厳冬期には河床に出て狩りをする個体は減るが、3~5月にもなると非常に多くの個体が出現する。7~9月の産卵期直前には、適した繁殖巣穴を探して移動する行動も見られる。

 好まれる巣穴は、川岸の水面下の穴で、奥から少しわき水が出るところ。かなり、えり好みが激しいので、よい巣穴をめぐっては、オスたちの闘争が見られる。結果、首を噛みきられて死ぬオスがいる。また、体に噛み傷を残したり、手足の指などを失うものも圧倒的にオスに多い。

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「オオサンショウウオの知られざる生態」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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