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「謎の首切り死体事件」の犯人は?

日本ハンザキ研究所(4)

2012年4月26日(木)

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 栃本さんは、自分のことをまるで笑い飛ばすように言う。

「サッカーじゃないですけど、ぼくはロスタイムを走ってるとこですから。いつホイッスルが鳴って、コロっといってもおかしくない。でも、こんなすばらしい環境を自分1代で終わらせたらもったいない。子どもたちへの環境教育の場が続いていってほしい。それで、ぼくをバックアップしてくれる人達や、それから地域の人達も──過疎化の激しい地域ですから、村興しに何とかしなきゃいけないってことで、NPO法人として組織化しようということになって、平成20年(2008年)の8月に県から認証をもらったんですね」

何世代にもにわたるバトンタッチが欠かせない(写真:的野 弘路、以下同)

 オオサンショウウオの研究は4世代、5世代の研究でやっと一通りのことが分かると考える栃本さんにとって、世代交代を意識するのは当然のことだろう。ましてや、「このすばらしい環境」と言われて、素直に納得してしまうだけの本当に素晴らしい自然環境であり、誰もがうらやむ「城」なのだ。さらに、環境教育や村興しになるというなら、「継続」の意味はさらに高まる。

 実はハンザキ研究所には、所長である栃本さん以外に、フルタイムの職員はいない。研究員である田口さんも、別に仕事を持ちつつ、休日の夜などに調査を続けている。NPO法人としての理事会には、田口さんよりも上の世代の研究者に副理事長として入ってもらう。世代交代への準備は盤石のようだ。

 その上で、話を聞いていると、研究を始めた初代である栃本さんと、田口さんのような年少の研究者との間に、ある種のギャップが感じられておもしろい。

 しいていえば、博物学者・栃本さんと、サイエンティスト・田口さん、といったふうか。

 栃本さんは、常にひとつひとつの「観察」の重視を口にする(田口さんが、観察を軽視しているわけではない。念のため)。

 例えば、オス同士の闘争で、首をちぎられて死んでしまう事例についても、最初は「謎の首切り死体事件」という「一観察」だったそうだ。

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「「謎の首切り死体事件」の犯人は?」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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