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2月29日に銀行強盗が歓喜する日はやってくるか

2012年4月24日(火)

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 いかがだろうか。タイトルのようなことは本当に起こるだろうか。少し考えていただきたい。

 変なタイトルになったが、極めて低い確率とはいえ、「うるう年に銀行強盗が歓喜する日はやってくる」可能性があるというのが筆者の結論になる。

 別に記事を通じてディベートしたいわけではない。極端な表現にはなるが、我々が暮らしている社会の現状について示すのが目的だ。

遠隔監視カメラが機能しなくなったら

 まず「銀行強盗が歓喜する日」について説明したい。正確にはATM強盗が歓喜する日というべきかもしれない。

 テレビのニュースなどで、銀行のATMを利用しようとやってきた不審な人物の映像をご覧になったことがある方は多いだろう。あまり鮮明とはいえないが、頭上に設置しているだろう監視カメラでやってきた人間を白黒の画像で撮影しているものだ。

 ただ撮影するのが目的ではない。おそらくは金融機関から業務を受託した警備会社の要員がこの画像をチェックし、犯罪の抑制に努めているわけだ。

 もしあのカメラの映像が映らなくなったらどうだろう。誰が、いつATMの前に訪れたかを調べる術はなくなる。無人のATMサービスならなおさらのことだ。強盗しようと考える人間にとっては願ってもない歓喜の瞬間になる。

 現金を強奪する瞬間には、無人のATMであっても異常を感じて、機械が警報を通知するかもしれないが、それまでの間は何をやっていても気づかれない。強盗しようと考えている人間にとっては貴重な時間が生まれる。

 ただこんなことは金融機関の当事者にも、金融機関の当事者にとっても自明のこと。十二分な対策を打っているはずだ。監視カメラの画像をチェックできなくなるような事態が起こるはずがない、わけではない。

 以下は実話だ。2005年9月、近畿圏の広域で、72時間にわたって監視カメラの映像が確認できなくなったことがある。

 原因はカメラの異常ではなく、撮影した画像のデータを遠隔地に送信する通信回線の障害が理由だった。このとき障害を起こしたデータ通信回線は、1980年代から使っていたもので、通信速度はあまり速くないものの、低価格で利用できサービスの安定性と信頼性に定評があったものだ。

 だからこそ、監視カメラの遠隔監視サービス用に使っていたわけだが、現実には長時間の障害を起こした。一般的な通信サービスを使っていた場合は、2系統の回線を契約し、一方に何かが起きた場合にはもう一方に自動的に引き継ぐようにするものだが、サービスの信頼性の高さを信じ切って、こうしていなかった。今となれば悔やまれる点だろう。

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「2月29日に銀行強盗が歓喜する日はやってくるか」の著者

中村 建助

中村 建助(なかむら・けんすけ)

ITpro編集長

日経デザイン、日経ストアデザイン、日経コンピュータ、日経ソリューションビジネス編集長、日経エコロジー編集長、日経ビジネス副編集長などを経て、2012年よりITpro編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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