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系外惑星探査の大革命が進行中!

国立天文台・太陽系外惑星探査プロジェクト室(4)

2012年5月17日(木)

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 ここまであえて書いてこなかったのだが、今年2011年は、太陽系外惑星探査の「第二の革命」の年かもしれない。田村さんは、そう感じている。

「すばる棟」にすばる望遠鏡のあるハワイ用と日本用の時計が壁に並べてかけられていた。(写真:藤谷 清美)

 第一の革命は、もちろん1995年、最初の系外惑星が発見されたこと。

 そして、第二の革命は、2010年までに見つかった系外惑星候補が500あまりだったのに対して、2011年だけで1200を超える新候補が見つかったこと。

 残念ながら、すばる望遠鏡での発見ではない。アメリカが打ち上げた系外惑星探査専用の宇宙望遠鏡、「ケプラー衛星」が、2009年の初観測から最初の4カ月間分のデータをまとめて発表したことによる。2010年までの系外惑星候補数と並べて描いてみると、その突出ぶりがよく分かる。

棒グラフは年ごとに発見された系外惑星の個数。黒バックに点が打たれた画像は、ケプラー衛星の視野における系外惑星の位置を示している(点の色は惑星のタイプ。青が地球サイズ、緑がスーパーアースサイズ、オレンジが海王星サイズ、赤が木星以上の巨大惑星サイズ)。ケプラー衛星による今年の発見がいかに革命的か、一目瞭然だろう。(画像提供:国立天文台 (c)NASA)

 「ケプラー衛星は、ハッブル望遠鏡と同じく可視光で宇宙を見ていて、方向ははくちょう座のごく一部だけに固定しているんですね。10度×10度ぐらい、つまり月の20倍×20倍ぐらいの領域です。そこに太陽と似たような星が15万個もあって、その中から1235個惑星候補がみつかった、と。惑星が主星の前を通る時に少し暗くなるのを見るトランジット法(間接観測の一種)ですから、観測期間が長くなると公転周期の長目の惑星候補もみつかってくるでしょうし、地球型でハビタブル(居住可能)ゾーンにあるもものも増えていくでしょう。生命の発生のことを考えると、非常にインパクト大きいと思いますね」

 ケプラー衛星が発見した系外惑星の特徴を示してもらった。これだけの数があると統計性が出てきて、非常に興味深い。

 1235個の惑星候補のうち、地球サイズが68個、地球の10倍くらいまでの「スーパーアース」サイズが288個、海王星サイズが662個、木星サイズが165個、超木星サイズが19個となるそうだ(ただし、地球サイズ、スーパーアースサイズは、まだ観測期間が短いため不確定要素がある)。

 また、恒星100個につき、惑星は34個はみつかっており、いわば「惑星存在割合」は34%。

 さらに、宇宙における生命の誕生に必須と考えられている「ハビタブルゾーン」にある惑星候補は、なんと54個も見いだされた。

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「系外惑星探査の大革命が進行中!」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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