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どうすれば失敗が怖くなくなるのか?

克服法は「ピクサーの魔法」と「最悪でもクビ」思考

  • 中川ヒロミ

バックナンバー

2012年5月9日(水)

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 これまでの連載で、「素早く失敗しよう」と勧めてきたが、誰でも失敗は怖いものである。第3回の今回は、どうしたら失敗が怖くなくなるのか、担当編集者が紹介する。

 「小さく賭けて、素早い失敗、素早い学習を繰り返す」ことが成功の秘訣だと書いてきたものの、私自身も失敗はつらい。編集を担当した本が思ったより売れないと、深いため息が出る。「素早い失敗、素早い学習ができてよかった、よかった」とは、とても思えない。

 するとついつい「次こそは失敗しないようにしよう」考えて、机の前でムダにいろいろと考えをめぐらせて行動が遅くなる。新たな挑戦をするのが怖くなると、売れているほかの本のタイトルやデザインを真似したほうがいいのかなど思い悩む。冷静に考えれば、売れている本を単に真似をしたところで売れるわけがないとわかるのだが、失敗を恐れる思考に入り込むと、「素早い失敗、素早い学習」から遠ざかり、自分自身で成功への道を閉ざしてしまいがちだ。こんな時にどんどん失敗しろと言われても、頭も身体も動かない。

 どうすれば、失敗が怖くないと思えるようになるのだろうか?

「過程」をほめると失敗を恐れないマインドセットに

 『小さく賭けろ!』の中で著者のピーター・シムズ氏は失敗に関するマインドセットについて、スタンフォード大学社会心理学科のキャロル・ドゥエック教授の興味深い研究を紹介している。

 ドゥエックの研究によれば、学習と失敗についての人々の態度は基本的に2つ(固定的なマインドセットと成長志向のマインドセット)あるが、通常はどちらか一方だけということはなく、ある割合で2つが交り合っているという。
 固定的なマインドセットを取りがちな人々の場合、知能や才能は生まれながら決まっている、いわば石に刻まれたようなものだと信じる傾向がある。彼らにとって失敗は、自らの重要性、アイデンティティーを脅かすものに映る。そこであらゆる状況で、いつもこう自問することになる。
「私は成功できるだろうか? 失敗しないだろうか? 失敗したらバカに見えはしないだろうか? 私は皆に受け入れられるだろうか? 拒絶されるだろうか?」(中略)
 逆に成長志向のマインドセットの人々は、知性や能力は努力によって伸びると信じ、失敗や挫折を成長のための機会と考える。

――「第2章」から

 固定的マインドセットの発想で、自分が今以上に成長できないことが前提だとすれば、失敗すればみんなに「私は無能です」と知られてしまう。なるべく失敗しないようにしようと考えるのも無理はない。そうではなく、成長志向のマインドセットを持てるようになれば、失敗は怖くなくなるはずだ。

 成長志向のマインドセットを養う方法として、ピーター・シムズ氏はドゥエック教授の小学生を対象にした調査を紹介している。失敗を許せるマインドセットを作るためのヒントがここにありそうだ。

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