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団塊世代の皆さん、あなたはオシャレですか?

年金満額支給で本当に特需は起きるのか

2012年5月1日(火)

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 昨年あたりから再び、「団塊世代を狙え」という記事を目にすることが増えた。同じ現象は5年ほど前にもあった。「2007年から団塊世代の大量定年が始まる」ということで、騒がれた「2007年問題」である。

 しかし、過ぎ去ってみると2007年以降も目立った変化はないように感じる。筆者が感じていないだけで、もしかしたら本当は経済的・産業的にも様々な影響が出ているのかもしれない。

再び盛り上がりを見せる「団塊市場」

 ただ、最近の報道を見ていると、2007年に60歳を迎えて無事定年となった人もいる一方で、嘱託社員などとして雇用を延長した人もかなりいるようだ。筆者の知り合いも60歳で引退された人は少なく、嘱託社員や契約社員として65歳くらいまで勤務している人が多いような気がする。ちょうど5年間勤務を伸ばしたとして、その引退の年が2012年ということになる。改めて「団塊世代を狙え」という報道が増えたのはこういう背景であろう。

 4月23日付の日本経済新聞朝刊でも、「消費 団塊特需の兆し」という記事が掲載されていた。記事によると、特に65~69歳の消費支出の伸びが大きいという。その要因として、日経新聞は「年金の満額支給開始をきっかけにレジャーなどで積極的に消費に踏み切る姿だ」と分析する。

 団塊世代とは、厳密には1947~49年に生まれた世代を指していると言われているが、広義では1954年生まれまで含めることもあるという。年齢で言うと、今年58~65歳になる年代である。この世代は、厚生年金の支給開始年齢を65歳に引き上げる途上に当たっている。64歳もしくは65歳になり、年金が満額支給されるようになったのを機に消費を始めるというわけだ。

 この団塊世代に向けて、グルメ、旅行、レジャー、スポーツなどさまざまなジャンルで新しいサービスの提案が始まっている。なるほど、このあたりの需要は確かににあるかもしれない

 けれども、ファッションの需要はどうだろうか。前述の日経新聞によると、衣料品への支出も大きく増えているとあるが、正直、需要があまりあるとは思えない。正確に言うなら、レディースファッションの可能性はあるが、メンズファッションの可能性は極めて低いと感じている。

 「2007年問題」を見据えて、2005年ごろから立ち上がった「団塊世代向け」ブランドはどれもこれも成功しなかった。例えば、カジュアル衣料を手がけるポイントは「アンダーカレント」というブランドを立ち上げ、単独ショップとして展開していたが、不振に終わった。そのため、現在では大きく軌道修正し、40代向けに対象年齢を引き下げている。

「アイビールックの洗礼」は本当なのか

 あれから数年が経った今、もう一度、団塊世代に新しいブランドを提案してみたところでとても成功するとは思えない。団塊世代の男性は5年経過した今もあまりファッションに興味を持てないままなのではないだろうか。

 もちろん、ある年代層を「○○世代」とひとくくりにすることについて、「そうでない人もいる」という反論があることは承知している。同じ年代層だからといって何百万人もいる人間が全員、まるっきり同じ傾向であることは絶対にない。多少の違いは必ずあるし、そうではない少数派も必ず存在する。しかし、それでも大多数には似通った傾向が共有されるとは思う。

 団塊世代のファッションについては以前からこんな傾向が指摘されてきた。「アイビールックの洗礼を受けたため、ファッションに敏感である」と。筆者はこの見方にかなり疑問を持っている。

 なるほど、同じ年代の女性はある程度ファッションに敏感だろう。しかし、男性は「?」である。おそらく、大多数のその年代の男性はファッションに興味がないだろう。

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「団塊世代の皆さん、あなたはオシャレですか?」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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