• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

仮設住宅での孤独死を阻止するため“たまり場”建設を

「被災者と同じ目線で語る。お友達を作る感覚で訪れる」―藤原恵子さん(心理カウンセラー)

2012年5月2日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 東日本大震災から1年が経過した。小さなこと、できることでいい、引き続き支援を続けよう。この連載では、1年たった今もなお、被災地への支援活動を笑顔で続ける心優しき人たちを“心人(こころびと)”と呼ぶ。そんな彼らにスポットを当てることで、その活動を少しでもサポートしていければ幸いである。

 今回の震災では多くのボランティアが被災地に駆けつけた。彼ら・彼女らの職業は実にさまざまである。炊き出しでは飲食店関係の人たちが頼りになった。ガレキ撤去や泥かきでは、工事関係やとび職など普段から力仕事をやっている人たちが活躍した。そしてメンタルケアで力を発揮したのがカウンセラーの皆さんであろう。

 ここにも昨年の3月11日以来、被災者の人たちにカウンセリングを提供してきた人物がいる。6人目の熱き心人は、心理カウンセラーの藤原恵子さん(52歳)だ。

 藤原さんは、米国で英語を学んだ後――ノースカロライナに2年間、語学留学、ニューヨークに1年半ほど滞在――帰国して英語教室を開設。15年間にわたって、子どもの英語教育に携わっている。しかし近年、カウンセラーに転身した。老若男女を問わず、自殺者が急増している。このため、小学校の相談室では、子どもたちからいじめや悩みの相談を聞く。企業には、鬱を予防したり、自殺を防止したりするためのアドバイスを行っている。これまでに5000人以上にカウンセリングを行ってきた。

心理カウンセラーの藤原恵子さん(52歳)。物腰柔らかく、温かくて優しい眼差しで対応してくれる。彼女に話を聞いてもらい、心が救われた人が多いことだろう。

 藤原さんは栃木県小山市出身。震災の時は埼玉県吉川市の自宅にいた。幸い大きな被害には遭わなかった。テレビの報道を見てこれはただごとではないと思い、何か役に立ちたいと思っていたそうだ。その後、ニュースで栃木県鹿沼市の取り組みを知った。原発事故と津波被害によって避難命令が出た福島県飯舘村と南相馬・双葉町の被災者を受け入れるというのだ。その数約2000人。すぐに鹿沼市に掛け合い、カウンセラーとして4月4日から参加した。

 津波を目撃した人たちは生々しい話を次々と語った。
 「真っ黒な壁が迫ってきた」
 「一晩中、渦を巻いていた」
 「津波は引く時に、建物全部を持っていく」
 「車で逃げた人は、渋滞の中、皆流された。車を捨てたから助かった」

 カウンセリングを行って思ったのは、子供たちが受けたショックはとてつもなく大きかったことだ。泣ける子はまだいい。感情を表に出すことができる。避難所には、精彩を欠いた表情の子たちが多くいた。児童心理学に長けた専属のカウンセラーがもっと必要だと痛感した。

コメント0

「震災支援活動は終わらせない!~熱き心人がつなぐ絆」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

社長に就任してずっと言っているのが ファンダメンタルズの強化。

安形 哲夫 ジェイテクト社長