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陳光誠氏の甥が「故意殺人」容疑で逮捕される

地方政府は弁護士の登録を受け付けず

2012年5月15日(火)

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 2012年5月9日、盲目の人権活動家・陳光誠氏の甥である陳克貴氏が逮捕された。
 フランスのAFP通信北京支局など、多くの海外メディアが11日に伝えた。その中の一つである『陽光時務』(ISUN AFFAIRS)は逮捕通知書のコピーをはっきりと掲載している。

 陽光時務によれば、陳克貴氏の母親である任宗挙氏が、陳克貴氏の妻・劉芳氏宛てに出された逮捕通知書を受け取ったという。逮捕通知書を発行したのは山東省沂南縣公安局。逮捕状の番号は「沂南刑捕通字[2012]00230號」。そこには「陳克貴は故意の殺人罪により,沂南縣檢察院の批准の下に、2012年5月9日9時、当局が逮捕した。現在は沂南縣看守所に拘留している」と書かれている。この時、数人の公安局員が母親・任宗舉氏の家にいきなり入ってきて、「ここに署名せよ」と言った。彼女は識字できないので、そこに何が書いてあるか分からなかったという。おまけに、公安は4月30日2時には陳克貴氏を逮捕し連行していた。

 というのは、公安は、年間7億円以上もかけ、7重、8重ほどの厳重な包囲網を敷いて、陳光誠を見張ってきた。その公安が、陳光誠がいないことに気が付いたのは4月27日の早朝のこと。陳光誠が軟禁されていた自宅を抜け出したのは4月22日だと、実際に救助した支援者の話を通して、「アメリカ対華援助協会」の責任者(会長:傳希秋)が述べている。

 AFP通信が、北京朝暘医院にいる陳光誠と電話連絡をし、陳光誠から直接聞いた話を伝えている。その内容を筆者は“swissinfo.ch”の中文ウェブサイトで確認した。それによれば、陳光誠は次のように述べている。

 「(4月27日の早朝)私を探すために10人ほどの公安が突然家に入ってきた。だが、私がいない。そこで彼らは(家にいる人たちを)殴り始めた。陳克貴の頭の上に棒が降りかかってきたので、彼は包丁でそれを避けた。自己防衛にしたにすぎない」と主張している。

 『陽光時務』は、この時の様子を、「公安が殴りこんできて陳克貴と母親を殴ったので、反撃をした」と述べている。

 いずれにしてもこの時、1人の地方共産党幹部が重傷、2人が軽傷を負った。だから陳克貴氏は「故意の殺人」として逮捕されたのだという。

 陳克貴逮捕に関する情報の特徴は、中国政府が完全には封鎖してないことだ。例えば中国で最もよく使われている検索サイト百度(Baidu)で「陳克貴案件」(案件:中国語では訴訟事件、裁判事件の意味)と入力すると約1万項目ほどが表示される。実際にクリックしてみると既に削除されているものが多い。それでも、ここまで情報を公開している点は注目すべきだろう。

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「陳光誠氏の甥が「故意殺人」容疑で逮捕される」の著者

遠藤 誉

遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

筑波大学名誉教授

1941年、中国長春市生まれ、1953年帰国。理学博士。中国で国務院西部開発弁工室人材開発法規組人材開発顧問、日本では内閣府総合科学技術会議専門委員などを歴任。2児の母、孫2人。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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