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古着の援助はもう沢山

「第二の災害」になった支援物資

2012年5月16日(水)

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 アフリカなどの貧しい国々に大量の古着が流れ込んでいる。1つには災害や内戦が起きるたびに、支援のために世界中から届く古着であり、もう1つは業者が輸入するものだ。恩恵を受ける被災者も多いが、その一方で大量に流入する古着に市場を奪われて、途上国の零細な繊維産業が破綻している。古着の受け入れを禁止する国が次々に現れた。東日本大震災でも、集まりすぎた古着を被災者が持てあまし「第二の災害」とさえいわれたところもある。

大量に発生する古着

 どれぐらいの量の古着が、先進国から途上国に援助されているだろうか。米国に本部を置く国際的な支援団体の「プラネット・エイド」は、2011年に50万トン近い古着を集めてアフリカなどの貧しい国々に寄贈したと発表した。この数字からみて、その何十倍かの古着が公的機関、NGO、教会組織、個人などによって被災地域や貧困国に援助されたことは想像に難くない。

 古着の貿易はどうだろうか。国連などのデータによると、2006年の世界の輸出は約226万トンと推定される。このうち、日本の輸出量は約10万5000トンで、米、独、英、韓に次いで世界で5番目だ。約60カ国に輸出されたという。日本の古着は「着古していない」「汚れていない」ために、最高の品質といわれている。日本人はそれだけぜいたくに服を使っているということでもある。

デカブラ論争

 70年前に英国で創設され、世界の約100カ国で支援活動を展開する民間援助機関のオックスファムが、このところ論争の的になっている。中古ブラジャーの寄贈を英国民に呼びかけているからだ。大きなサイズのブラ100万枚を英国内で集めて、とくに大型サイズの需要の高い西アフリカで売って地域の支援資金をつくろうというのだ。

 4月1日(これを伝えた新聞はエープリルフールではないと断っている)に、この「ビッグ・ブラ・ハント」計画が発表されるや、インターネットやメールで激しい賛否両論が渦巻いた。この計画には、大女優のヘレン・ミレンらが賛同している。ある調査によると、英国女性は平均してブラ9枚を所有、そのうち3枚はタンスに埋まっているという。それに標的を定めたのだ。

 だが、予想どおりフェミニズム活動家から猛反発の声が上がった。「ブラ回収は女性差別につながる」というのだ。1970年代に、女性解放運動の高揚期に、ブラジャーは女性差別の象徴として捨てたられたり焼かれたりして、女性解放の意思表示にもなった。

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