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パッケージから消えた“カゴメブランド”

「アサヒレッドアイ」に見るシナジーの難しさ

  • 佐藤 央明

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2012年5月31日(木)

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 5月29日に発表された、ある新製品のパッケージ上で、静かな“異変”が起こっている。

 その商品とは、アサヒビールが発売する「アサヒレッドアイ」。トマト果汁を20%使った発泡酒だ。

アサヒビールが6月に発売する発泡酒「アサヒレッドアイ」

 アサヒとトマトと言えば、誰しもが思い出すのはカゴメの存在だろう。アサヒとカゴメは2007年に業務・資本提携契約を締結。アサヒがカゴメの株を10%取得し、筆頭株主になった。

 これを受けて、鳴り物入りで同年に発売したのがトマト果汁を使ったカクテル「トマーテ」だった。当時の両社長が並び、提携の果実としての同商品を強調。「Asahi×KAGOME」と商品でもダブルブランドをアピールして、大々的にテレビCMなども打った。

 その後も、アサヒ飲料とカゴメで新たなスポーツドリンク「スポベジ」を2009年に発売。2社の関係は良好に見えた。

 ところが、商品の売れ行きが芳しくない。トマーテなどアサヒとカゴメの共同開発酒類の売れ行きは、2008年の118万ケースをピークに、昨年は4万ケースにまで低迷。スポベジに至っては、発売後わずか1年で終売となった。「スポーツドリンクは本来爽快感を得るためのもの。野菜入りはそもそもニーズがなかったのかもしれない」とアサヒ関係者は打ち明ける。

アサヒとカゴメの関係は良好?

 今回発表されたレッドアイにも、カゴメのトマト果汁は使われている。ただトマーテのような華やかなダブルブランドのロゴは鳴りを潜め、アサヒのロゴは商品の真ん中に大々的に印字されているが、カゴメのロゴはどこにもない。パッケージ裏の片隅に本当に小さく、「厳しい品質基準を満たしたカゴメ社のトマト素材を使用しております」とあるのみだ。

 アサヒはダブルブランドを冠しなかった理由として、「カゴメ社を前面に出すと、ビール類というよりもトマト色、野菜色が強くなりすぎるため」と説明する。過去の苦い経験を踏まえて、カゴメ色は最小限にとどめたというわけだ。

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