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学校帰りに小学生が寿司をつまむタイは新興国?

消費者の「グローバル化」と「高齢化」がチャンス

  • 中村 真司

  • 内藤 純

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2012年6月5日(火)

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 タイは東南アジア諸国の中でも日本企業がもっとも多く進出し、事業として成功している例が多い国の一つである。タイ政府が自動車メーカーをはじめとした外国資本を政策的に誘致してきたこともあるが、安価で勤勉な労働力が豊富だったことも背景にあるだろう。

 4回目となる今回は、タイの消費・流通事情を見ながら、現在タイでビジネスをしている、あるいは今後参入しようとしている日本企業が、何を意識するとよいか、新興国の消費者を今後どのように見るべきか、考えてみたい。

 そもそも、タイはまだ「新興国」と呼ぶべき国なのであろうか。本連載の1回目で見たように、購買力平価ベースの1人当たりGDPで見ると、タイはまだ日本の3分の1弱の9700ドル程度である。マクロ指標で見ればタイはまだまだ新興国ということになる。しかし、街角を眺めていると、単に新興国とひとくくりにはできない「消費の現場」に出くわすことがある。

独特の食生活で肥満化が進むタイの子どもたち

 2012年初めに筆者がバンコクを訪れ、市民の台所である市場を歩いていたときことだ。ふと露店の店先に目をやると寿司が売られていた。蒸し暑いバンコクの路上で生ものを売っていることも気になったが、なぜ寿司なのかと疑問を持った。

 この疑問は、ある小学校を訪問したときに解消した。小学校の前にも同じような路上寿司屋が開店していて、そこで女の子たちが買い食いをしているのである。女の子たちは各々、好きな寿司を指差してお皿に乗せてもらい、次から次へと食べている。値段は1個5バーツ(13円)とそれほど安くはない。午後4時くらいのことである。

学校前の露店で寿司を食べる女の子たち

 彼女たちのお小遣いは1日当たり40バーツから60バーツ(100円から150円)で、毎日、学校が終わると友達と何かしらを食べて帰るそうである。

 ふだんの食生活について聞いてみたところ、「両親共に働いているので、夕食は学校帰りにここで食べるの。でも家に帰ってもお菓子を食べるかな」との答えが返ってきた。

 タイは世界でも有数の共働き国である。少しデータが古いが、独立行政法人国立女性会館の「家庭教育に関する国際比較調査」によると、2005年時点のタイの共働き率は66%であった。それが良質な労働力の源泉になっているわけだが、子どもたちの食生活に影響を及ぼしている面も否めない。ちなみに、同調査での日本の共働き率は42.3%であった。

 「太るのが嫌だから、揚げ物やチョコレートよりも寿司が好き」とその中の1人は話してくれた。

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