• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

大豆、「中国需要は踊り場」は見せかけか

投機マネーでの高騰を鎮静化する「輸入キャンセル」

2012年6月11日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 5月23日、米シカゴの穀物相場で大豆の価格が急落した。今年の初めから高値圏で推移していたが、きっかけは「中国の搾油業者が一部の輸入をキャンセルした」というダウ・ジョーンズの報道だった。

 「旺盛な中国の需要に陰りが見えたのでは」との見方から、シカゴ市場の大豆相場は一時、1ブッシェル(27.2155kg)当たり27.75セント下げて13.52ドルにまで急落した。

 同相場では、5月2日に1ブッシェル15.125ドルまで上昇し、2008年7月以来の高値をつけるなど、リーマンショック前につけた最高値(16.58ドル)の更新も期待された。

シカゴ市場における大豆価格の推移

 上昇の背景にあったのは、不作の予想だ。今年に入り、世界の生産シェアの過半を占める南米(ブラジルが28%、アルゼンチンが20%)が高温乾燥の干ばつが原因で不作になることが判明。南半球では収穫時期に当たる年初から毎月、収穫予想を下方修正したために、大豆価格の高騰が続いた。

爆食中国、世界の大豆輸入量の6割占める

 急落の引き金となった、中国の業者のキャンセルをどう読むべきなのか。その量は明らかにされていないが、10万トン程度というのが業界関係者の話だ。昨年、中国は5650万トンの大豆を輸入している。一昨年の5200万トンに比べて8.6%の増加で、世界の輸入量の約6割を占める(日本は340万トンで3.6%)世界最大の輸入国だ。

大豆生産量の推移
大豆輸入量の推移

 それを考えれば、10万トンは微々たる数字に過ぎない。だが、ここ4年で輸入量が1.5倍に増えるなど、旺盛な需要をけん引してきた中国市場。それが踊り場に差し掛かったと警戒を強め、リスクを取っていた投機マネーを中心に大豆への投資を減らした模様だ。ギリシャに端を発する欧州債務危機が勃発して以来、世界の投資マネーは少しでもリスクが高いとみた資産の売却を急ぐ「リスクオフ」の傾向が鮮明になっている。

コメント1件コメント/レビュー

中国の輸入量に驚いた。かなり前には日本が中国産大豆を輸入していた。産児制限をしてきた中国でこの状況だから、インドの輸入が今後増加すれば、天候不順による食料危機は顕著になるだろう。産児制限を禁止する宗教が多いが、いざ食料危機となると大変だ。(2012/06/11)

「Movers & Shakers」のバックナンバー

一覧

「大豆、「中国需要は踊り場」は見せかけか」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国の輸入量に驚いた。かなり前には日本が中国産大豆を輸入していた。産児制限をしてきた中国でこの状況だから、インドの輸入が今後増加すれば、天候不順による食料危機は顕著になるだろう。産児制限を禁止する宗教が多いが、いざ食料危機となると大変だ。(2012/06/11)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長