• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第4回 太陽活動は活発化? それとも沈静化?

情報通信研究機構・宇宙環境インフォマティクス研究室【4】

2012年6月28日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 太陽活動の周期について、ぼくが理解していることをまとめておく。

(写真:藤谷清美)

 地球が巨大な磁石に見立てられるように、太陽も巨大な磁石だといえる。

 だいたい北極と南極の近くに磁極があるわけだが、地球の場合数十万年の単位で、南北の磁極が入れ替わる。磁石のSとNは、SouthとNorthからとったものなので、それがひっくり返ると、なんだかややこしい。数十万年単位のできごとだから、我々が生きている間は「北極だから方位磁針のN(North)の方向」と言えるのが救いだ。(とはいえ、方位磁針のN極が北極方向を指すということは、北極の磁極はS極であり、やはりややこしい)。

 しかし、太陽の場合はもっと周期が短い。平均すると11年周期なのである。

 長妻さんは言う。

 「短いときには9年ぐらいで終りますし、逆に今回のように12~13年かかることもあって、そんなにきれいな周期というわけではないんですね。黒点を日々観測していったら、どうも大体11年ごとに増えたり減ったりっていうのがあって、極端なときにはもう全然黒点が見えなかった時期もあるわけです。しかもこの黒点数の変化が太陽活動が活発になったり、静かになったりするのに対応すると分かっているわけです」

(写真:藤谷清美)

 なお来年5月、太陽活動が活発化し、ピークを迎えるという予想は、必ずしも、同じ時期に強烈な太陽活動があり、人工衛星や地上のインフラにダメージを与える、ということを意味するわけではなさそうだ。

 「ピークだからといって、絶対に強い活動が起きるというわけではないんですね。太陽フレアの回数は確かに増えてはくるんですけども、非常に強いフレアは、むしろピークよりもちょっと手前とか後とか、あるいは極端なときは、活動レベルが低くなって谷底に近いときに起きることもあるので、非常に強いフレアの発生に関してはあまり積極的な因果関係はないんです」とのこと。

 さらに……ぼくが長妻さんを訪ねる直前、東京都三鷹市の国立天文台のチームが、日本の太陽観測衛星「ひので」で捉えた最近の太陽活動の動向が、「来年にピークが来る」という従来の予測と反するかもしれないという発表を行った。

2012年6月号特集「太陽嵐の衝撃」

本誌では宇宙天気予報の対象である太陽嵐の最前線をレポートしています。フォトギャラリーもあるWebでの記事の紹介はこちら。ぜひあわせてご覧ください。

コメント0

「研究室に行ってみた」のバックナンバー

一覧

「第4回 太陽活動は活発化? それとも沈静化?」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本全体として若い世代にもっと所得の分配をしていくべきだと思う。

川野 幸夫 ヤオコー 会長