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脱線を未然に防いだ新幹線

大きな揺れが来る前に地震を検知

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2012年6月18日(月)

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6月20~22日にブラジル・リオデジャネイロで開催される「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」。この会議では防災対策も大きなテーマの1つになる。東日本大震災を乗り越えた日本のインフラ技術を紹介する。第1回は、営業運転中の脱線を未然に防いだ新幹線だ。

(外薗祐理子・日経エコロジー記者)

 2011年3月11日午後2時46分。大地がうなり声を上げて揺れた。その後、津波があっという間に我々の日常風景をのみ込んだ。混乱の中、高速道路や病院などの社会インフラはいち早く対応し、多くの人命を救った。彼らは過去の教訓を生かし、いつ来るとも知れない地震のために、いくつもの想定を重ね、入念に準備していた。そこには地震大国・日本ならではの高い技術力と柔軟な発想力がある。

東北新幹線は震災発生から49日後の4月29日に全線で営業を再開した

 東北への輸送の大動脈、東北新幹線が全線で復旧したのは、ゴールデンウイーク初日の昨年4月29日だった。東日本大震災発生から49日後の復旧は、阪神大震災の81日後や新潟中越地震の66日後を大きく上回る。

 東北新幹線では電化柱が折れ、線路が曲がり、仙台駅ホームで天井が落下するなど、約1200カ所に損傷が生じた。余震が続く中、JRや私鉄各社、ゼネコンなどの協力を得て、修復を続けた。

阪神大震災の教訓を生かす

 過去の教訓を生かしたことが、短期間での復旧につながった。阪神大震災では高架橋柱の「せん断破壊」(柱が斜めに切られて切断面がずれたような破壊)が問題となり、修復に時間を要した。JR東日本は橋柱の外側に鋼板を巻くといった耐震補強策を講じた。

 新幹線の高架橋では当初は2008年度までの完了を目指していたが、2004年の新潟中越地震で上越新幹線の高架橋などに被害があったことから、2007年度には耐震補強工事を終えた。こうしたことで、東日本大震災ではせん断破壊を未然に防いだ。

 地震発生時には東北新幹線では27本の列車が営業運転中だった。阪神大震災後の1998年に導入した「新幹線早期地震検知システム」が作動し、営業運転中のすべての列車が緊急停止した。大きな揺れが来る12~15秒前に宮城県の金華山にある地震計が初期微動を検知し、すべての列車の運転を減速させ、止めた。

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