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ギリシャ再選挙~緊縮派であるNDのサマラス党首が変節する!?

世界が懸念する今後の展開

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2012年6月22日(金)

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 緊縮財政派の勝利でギリシャのユーロ離脱は回避された―日本ではそんな報道が広がっている。しかし、ヨーロッパのメディアの紙面を見ると、事はそう簡単ではないらしい。それどころかもっと大きな揺り戻しの可能性さえあるという。

 世界が注目したギリシャ議会の再選挙は、緊縮策を支持する新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が過半数を確保。懸念されたユーロ離脱は当面遠のいた。

 これを受けて、世界の株式市場はおおむね反発、NYダウ工業株30種は場中に150ドル、日経平均も200円近く上昇した。いかに多くの人がギリシャの“自己破産”を恐れていたかの証左だろう。

 欧米のメディアもこぞってNDの勝利を歓迎した。一方で、問題の根深さを指摘する論調も共通した。以下、各国の新聞・雑誌の見解を紹介する。

英国の報道は平静

 まず、ユーロ問題は取りあえず対岸の火事であるイギリスから。ギリシャ再選挙に関する報道は比較的落ち着いていた。結果が出た6月18日の月曜日、ガーディアンやインディペンデント紙は、ギリシャは、ユーロ離脱による恐慌を間一髪で免れたと報道した。しかし、デイリー・テレグラフやタイムズ紙は、一時浮揚した金融市場はすぐに冷めて落ち込んだという記事を載せた程度。一夜明けた19日、両紙誌は関心をG20とスペインの負債に移した。ギリシャのニュースは1面には見当たらなかった。

 一見すると、無関心な報道姿勢に見える。だが、ユーロの行方に関心がないからではない。危機が浮上してからすでに2年、2度の金融支援にもかかわらず状況は悪化するばかりだ。もはや誰が勝っても、速やかに状況を収拾することはできないという諦観ムードが根底にあるようだ。欧州経済は、EUのあり方も含めて抜本的な改革をすることなしに、成長を持続することはできないという意識がイギリスのメディアの論調に見え隠れしている。

 フィナンシャル・タイムズは、EU主導国の動きに注目し、メルケル独首相の手腕への疑問を提示した。保守系のスペクテーター誌は、ギリシャの反緊縮派を支持する動きが英保守党の中に増えていると指摘した。彼らは改善されないギリシャの状況に業を煮やしおり、「ユーロ離脱の危険を冒しても、ギリシャの反緊縮派は活性化策を取って経済を立て直すべき」と主張しているという。

ルモンド誌はNDのサマラス党首の変節を懸念

 フランスは、ギリシャの選挙と同じ日に、国民議会の第2次選挙を実施した。フランス国民は、サルコジ前大統領による緊縮政治からの離脱を求めて、社会党のオランド大統領を選出した。この点から、ギリシャの急進左派連合(SYRIZA)と心情的に近い部分があるかと思ったら、さにあらず。フランス人の多くはギリシャのユーロ残留を喜んでいる。

 しかし、今後の展開に懐疑的なムードがメディアによる報道に色濃く漂う。ルモンド誌は「ほっとしたヨーロッパ」と題する評を掲載。仏独によるヨーロッパ主導の継続を喜びつつも、NDとPASOKによる連立の脆さに懸念を表明した。もともと民族主義者だったNDのサマラス党首が今後変節してEUと距離を置く可能性を危惧している。

 中道右派の新聞、フィガロはNDの勝利を讃えた。同時に、SYRIZAが今後、ユーロ離脱を支持する若い世代を引き付けて息を吹き返す可能性があると懸念している。SYRIZAの得票率は2009年の選挙では5%に満たなかったが、今回の選挙では26.88%に伸ばし野党第1党となった。

 経済誌のレゼコーは、サマラス氏は国民の意を汲んで、ヨーロッパと再交渉するだろうと予測している。同誌は、ギリシャ国民は基本的に緊縮政策に反対していると分析しているのだ。また、NDとPASOKによる連立政権が経済再建に失敗した場合、カリスマ性の高い反緊縮派のツィプラス――SYRIZAの党首―-が再び頭をもたげる可能性が非常に高いと指摘する。

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