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省エネと再エネをつなぐバイナリー発電

コジェネ、トリジェネで市場を拡大

2012年6月28日(木)

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 今回もバイナリー発電を解説する。これまで利用されてこなかった低い温度の熱は、沸点の低い媒体を通じて沸騰させることで発電できる。前回は地熱を取り上げたが、今回は地熱以外の様々な熱源利用について紹介する。まず、この分野をリードする欧州の雄、ターボデン社を紹介した後、製品開発が活発化する国内情勢について触れる。

世界市場は拡大、競争が激化する

 バイナリー発電は地熱に限ったものではない。比較的低温の熱源を利用して、沸点の低い媒体と熱交換する(熱を与える)ことで沸騰させてタービンを回すから、様々な熱源が利用できる。バイオマス、太陽熱に代表される再生可能エネルギー、工場内で排出・廃棄される熱、ガスタービンや廃棄物発電などの分散電源から出る排熱などのいわゆる未利用エネルギーである。

 前回は、温泉を含む比較的低温の地熱を利用したバイナリー発電について解説した。日本でも注目を集めつつあるが、この分野は欧米の事業者や技術が先行している。特にイスラエル系米国企業のオーマット社が、ガリバー的な地位を築いている。

 しかし、世界的な低炭素志向や燃料高を背景に、再生可能エネルギーを効率よく活用できるバイナリー発電は、地熱以外の分野でも普及してきており、新分野の技術で地熱分野に進出する企業が、オーマット社の独占的な地位を脅かしつつある。オーマット社は、累計設置量では9割のシェアを誇るが、直近は5割程度まで落ちてきている。

 その代表が航空機・宇宙分野技術で有名なプラット&ホイットニー・パワーシステムズ社(PWPS)である。同社は、250キロワットの小型バイナリー発電システム「ピュアパワー」を販売している。2009年6月に欧州をリードするターボデン社(Turboden)の株式の過半を取得し、1万キロワットクラスまで一気に製品ラインアップを広げた。ターボデン社も、PWPSとの提携により、欧州市場から世界市場へ市場を拡張することが可能になった。

バイマスを主に開発が進んだ欧州

 欧州は、バイオマスを熱源とする場合が多く、これで培った技術を多方面に展開してきたと言える。森林資源が豊富であり、林業や木材加工産業が発達している。気温の低い地域が多く、伝統的に木質バイオマスを利用して地域熱供給を行うところが多い。そのための配管も整備されている。それでも使い切れないバイオマス資源や未利用エネルギーを有効活用するために、発電事業を行う。熱利用が主で電気利用が従なのである。

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「省エネと再エネをつなぐバイナリー発電」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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