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数字の法則が示唆する不自然な「票」と「カネ」

第5回(最終回) 公開データで暴く政治をめぐる不正のありか

2012年7月4日(水)

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 本連載コラム「ヤバい政治学」では、有権者の行動(投票に行くか誰に投票するか)や政治制度(ねじれ国会一票の格差)に関するヤバい問題や、ヤバい議論について指摘してきたが、最終回では、ヤバい政治の「本丸」、政治をめぐる不正について、最新の研究を紹介したい。

選挙不正の統計的研究はちょっとしたブーム

 筆者は、本誌2011年12月19日の記事「選挙前の不正な住民票移動の真相に迫る:『自然実験』によるデータ分析で統計的に解明」において、筆者自身の最新の研究を紹介した。同研究では、日本の市町村選挙直前に、投票することを目的に引っ越しはしないで住民票だけを移すという(昔から噂されているが誰も体系的には確かめられなかった)選挙不正があることを、自然実験という統計的な手法を用いて明らかにしている。筆者たちの研究は、政治学の世界で今ちょっとしたブームになっている、不正に関する統計的研究の中に位置づけられる。不正は昔から研究されてきたが、近年のブームの背景には、2000年の米大統領選挙で多くの不正が報じられたことがある。

 ところで、古典的な選挙不正と言えば、投票結果の改ざんである。例えば、支持する候補者名を書いた投票用紙を何枚も追加したり、逆に対立候補の投票用紙を後から引き抜いたり、あるいは単純に集計結果を書き換えてしまうといった不正である。

 当然ながら、投票結果の改ざんを見抜くことは極めて難しい。しかし近年、米・ミシガン大学のウォルター・メベイン・ジュニア教授が興味深い方法を用いて選挙不正を研究し、学界の注目を集めている。それは、公表されている得票数が「ベンフォードの法則」に合っているかどうかを調べる、という実に単純なものである。同じ方法を筆者(福元)が日本のデータに適用したところ、なかなか面白い結果が得られた。それを紹介する前に、先ずはベンフォードの法則について説明しよう。

ベンフォードの法則とは何か

 ここで、読者にクイズを出したい。

【質問】ある選挙で900個の開票区ごとに特定の候補者が得た票数があったとします。ここで上1桁の数字に注目するとしましょう。例えば、得票数が596、1423、78、・・・であれば、上1桁の数字は、5、1、7、・・・となります。これら1から9までの数値が出る割合はいくつになるでしょう?

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「数字の法則が示唆する不自然な「票」と「カネ」」の著者

堀内 勇作

堀内 勇作(ほりうち ゆうさく)

米ダートマス大学三井冠准教授

シンガポール国立大学助教授、オーストラリア国立大学准教授を経て現職。2001年米マサチューセッツ工科大学(MIT)政治学博士(Ph.D.)。専門は比較政治学、計量政治学。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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