• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「独裁」が守ったドミニカ共和国の森林

自然保護には強権発動が必要なこともある

2012年7月5日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 セイシェルに続いてついにメガダイバーシティ国家、メキシコが生物多様性条約の名古屋議定書を批准した。次はノルウェイだ、というのがもっぱらの噂だったのだが。これを受けていくつかのメガダイバーシティ国家、インド、ブラジル、インドネシア、マレーシアあたりが批准してくることになるだろう。次はどこだろうか?

独裁者の自然保護

 前回のエントリーで、剛腕政治家プーチン大統領が極東ロシアの自然保護に大きな役割を果たしていることを書いた。エントリーの主旨は「人はみかけによらない」…ではなくて、ときに独裁者と言われるくらい強いリーダーシップを持った為政者が行う方が、生物多様性保全政策というのは効果がある(こともある)という事実である。

 認めたくない考え方ではあるが、環境問題は残念ながら、直面する経済問題に比べると圧倒的に優先順位は低くて、無視されてしまうことも多いのだ。したがって、独裁者が悪政だと陰口を叩かれながら断行するくらいでないとうまくいかない国も多いのではないだろうか。

 だからと言って独裁者を擁護しようと言うのではないので、そこははっきりとしておきたい。と言いつつ、この項では、正真正銘の独裁者の自然(環境)保護政策について書くことにする。

 本連載にもしばしば登場する、友人のノンフィクション作家、高野秀行氏のある著書に「今やこの地球上に辺境と言えるような場所は、誰かが恣意的に辺境として残そうと考えた所にしかない。」と書かれていた。それを目にした時、私は「辺境」を「手つかずの生物多様性」に置き換えられると思った。ただ、高野氏も当然認識している「もう一つの辺境」と呼ぶべき場所もあることに気がついた。それが軍事基地、ゲリラの根拠地、交戦地帯などの危険地帯である。高野氏は持ち前の実証主義で「危険地帯」という辺境もどんどんクリアしていっている。<注1>

<注1>一大ケシ栽培地帯ワ州滞在記である『アヘン王国潜入記』、ミャンマー・インドのゲリラ地帯を貫通するかつての通商路西南シルクロードを踏破した『西南シルクロードは密林に消える』、戦時下のアフガニスタンに未知動物を探しに出かける中編を収載した『アジア未知動物紀行』など、危険地帯を踏破したルポも多し。

 以前のエントリー「危険地帯が生物多様性を守る皮肉」ではこの考えに従って、沖縄米軍基地、朝鮮半島の38度線非武装地帯などの「結果的に守られている(いた)生物多様性」を取り上げてみた。これは我ながら面白い視点だと思うので、現在も情報収集を継続している。

 それに対して本論の「恣意的に残そうと考える(た)生物多様性」の例は国立公園など山ほどあり別に珍しいことでもないように思えた。それが映画「タイガからのメッセージ」とNHK-BSのドキュメンタリー番組「ワイルドライフ/ロシア沿海州ウスリータイガ 原生林に幻のトラを追う」 を続けざまに見たことで、少し違う視点が生まれたのである。

コメント1

「生物資源ハンターがジャングルを行く」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の未来は、男性と同じ程度、女性のリーダーが作っていくものだと確信している。

ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長