• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

金正恩体制の半年~一人独裁体制を確立

核実験は中国の意向を受けて“延期”

  • 武貞 秀士

バックナンバー

2012年7月9日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

朝鮮半島問題の専門家、武貞秀士・延世大学国際学部教授に、金正恩体制の今を解説してもらう。北朝鮮がミサイルの発射実験を発射してから3カ月がたった。直後は、核実験の実施が注目されたが、今のところ行われていない。なぜなのか? 金正日総書記が死亡してから半年、金正恩氏はその統治体制を確立できたのか?

 2011年12月19日、北朝鮮は金正恩後継体制を対外的に公表した。金正日総書記死去の発表に際して報道された葬儀委員会名簿の筆頭に金正恩氏の名前があったのである。その日、中国は「金正恩同志の指導下で社会主義強盛国家を建設し、朝鮮半島の恒久平和の実現に向け引き続き前進するものと信じる」との弔電を送った。

■金正恩氏が、金正日氏の後継となるまでの主な経緯
2009年1月 北朝鮮が、金正日総書記の三男、金正恩氏を後継者とすることを内部決定。 このあと、北京の北朝鮮直営レストランあたりで、北朝鮮の関係者が「共和国には金正日氏と金正恩氏の二人の大将がおられます」と説明することが増えた。
2010年9月27日 金正日総書記が、金正恩氏ら6人を朝鮮人民軍大将にする朝鮮人民軍最高司令官命令を発信。  
2011年12月19日 北朝鮮は金正恩後継体制を対外的に公表。 金正日総書記死去の発表に際して報道された葬儀委員会名簿の筆頭に金正恩氏の名前があった。

 それから半年が過ぎた。北朝鮮内部でデモ騒ぎや人事をめぐる抗争など異変が起きた形跡はない。

 4月までの4カ月は労働党規約と憲法を改正したり、軍関係の人事を実行したりして、制度と組織の上で金正恩体制の形式を整える時期であった。金正恩氏は4月11日、朝鮮労働党第4回代表者会で党規約を改正(後述)して、党のトップである朝鮮労働党第1書記に就任した。党規約と最高指導機関選挙細則に従い、党政治局常務委員、党中央軍事委委員長に推戴された。

 続く4月13日、最高人民会議は第12期第5回会議で憲法を改正(後述)。これに伴って、金正恩第一書記は最高の軍指導機関である国防委員会第1委員長に就任した。

労働党内で、重要な側近の配置を決めた

 この一連の動きのうち、代表者会での決定事項は、今後の北朝鮮の体制を知る上で重要である。すなわち、国防委員会よりも労働党を中心に重要な側近を配置したからである。それらの措置を金正日総書記の遺訓に基づくものとして、金正恩後継に正統性を持たせた。

 朝鮮労働党は、金正日氏を「永遠の朝鮮労働党総書記」としたあと、総書記と同等の権限を持つ「労働党第1書記」に金正恩氏を就けた。改正した党規約には「第1書記は党の首班として党を代表し、全党を領導して偉大な金日成同志と金正日同志の思想と路線を実現して行く」とあるからだ。

 第1書記を補佐する政治局関係の人事では、崔龍海氏を党中央委員会政治局常務委員に抜擢したほか、以下を選出した。

党中央委員会政治局委員: 金正角、張成沢、朴道春、玄哲海、
金元弘、李明秀
政治局委員候補: 郭範基、呉克烈、盧斗哲、李炳三、
チョ・ヨンジュン
労働党書記: 金慶喜、郭範基

 軍を統括する組織である労働党中央軍事委員会関係では、崔龍海氏を党中央軍事委員会副委員長に、玄哲海、李明秀、キム・ラクキョムらを党中央軍事委員会委員に選んだ。

コメント1

「混迷する朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック