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節電消費、熱気冷めた「2回目の夏」

販売伸びない扇風機・LED電球

2012年7月13日(金)

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 「去年と比べると半分くらいですかね」

 7月上旬、都内のある家電量販店で、扇風機売り場の販売員は今年の売れ行きについてこう答えた。「昨年ほどではないにしても、もう少し売れると予想していました」と落胆を隠さない。

 この店舗では扇風機のために、エスカレーターを上がってすぐの客の目に入りやすい売り場を確保。取り扱うアイテム数も昨年の約1.5倍に拡大した。だが期待は裏切られた。販売数量は平年と同等の水準にとどまっている。

 扇風機は昨年、消費電力の少ない機器として5月から6月にかけて爆発的に販売が伸びた。東日本大震災後の電力不足懸念が背景にある。全国約4000店の家電販売店の動向を調査するGfKジャパン(東京・千代田)によると、扇風機の2011年5~6月の販売数量は前年同期比で2.2倍。急激な需要増に商品供給が間に合わず、各店で品切れが続出した。今年はその時に購入できなかった人の需要も見込まれたが、現状では肩透かしを食っている格好だ。

 扇風機だけではない。エアコンも同様だ。「家庭で使っている古い機種を最新型に買い換えれば、電気代が10分の1程度になる」などとして、昨年6月の販売数量が前年同月比で2割伸びた。こちらも、今年6月の販売数量は前年同月の実績から3割減った。震災前の2010年の6月と比べても2割近く減少している。震災後、消費者に浸透したとされる「節電意識」は、販売の底上げにつながらなくなってきている。

電球販売における種類別の数量シェア
出所:GfKジャパン調べ

 扇風機と並んで「節電」の象徴的商品だったLED電球も伸び悩んでいる。電球販売全体に占めるLED型の割合は昨年6月に44%に達し、白熱電球を初めて上回った。7月も45%と、2カ月連続でトップのシェアを保った。しかし、8月以降は再び白熱電球とシェアが逆転した。その後、今年6月まで販売シェアは30%台が続いている。シェア15~20%程度の「電球型蛍光管」は上回っているものの、普及が足踏みしている状態だ。

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「節電消費、熱気冷めた「2回目の夏」」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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