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「母親の気持ちとか、すごく通じる」

カリソケ研究所(ルワンダ共和国)【2】

2012年7月24日(火)

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 現在のカリソケ研究所は、国立公園に近い町の目抜き通りに面してたたずんでいる。

 緑色の扉に「カリソケ・リサーチ・センター」と書いてあるが、表からは奥の建物はほとんど見えない。見えたとしても、茶色い屋根の民家くらいにしか思えないだろう。それでもここは、世界のゴリラ研究者の間で一目置かれる、由緒正しい研究所なのである。

(写真:川端 裕人、以下同)

 カリソケ研究所を拠点にして活躍している3人の女性のうち、最初に話をうかがったのは、森啓子さんだった。森さんは、その名で分かる通り日本人だ。目下、日本人で一番、ヴォルカン国立公園のマウンテンゴリラたちに詳しい人物と言って差し支えない。

 研究者ではなく、動物番組を手がけてきたテレビのディレクターである。ちなみに、カリソケ研究所では、『霧のなかのゴリラ』でも言及されているように、伝統的にジャーナリストを受け入れてきており、とりわけナショナル ジオグラフィック誌やいくつかのテレビ局は研究所の存続にも貢献してきた。

 ぼくは森さんを、その流れの中に見る。たまたま、日本語を話す人が、そのような立場に今あるのは、すごくラッキーなことだし、後で述べるように必然も感じる。

動物番組のディレクターの森啓子さん

 だから、森さんにざっくりと、ヴォルカン国立公園のマウンテンゴリラについて語ってもらおう。

 まずは、森さんとゴリラとのなれそめから。

「1998年、はじめて動物番組のディレクターをしたのがコンゴのヒガシローランドゴリラだったんです。その後、ゾウ、ライオン、チーター、シャチ、オランウータン、チンパンジーと、大型類人猿を含めて哺乳類の番組を作り続けてきましたが、撮影自体はせいぜい3週間から3カ月くらいなんですね。それだけかければ、肉食動物なら狩りですとか、生活の中のハイライトは撮れて番組が成立しますから。そういうのを10年やって、2008年に今度はマウンテンゴリラを撮るためにここに来ました。そのときに、ああ、ゴリラって特別なんだってはじめて気づいたんです。10年間いろいろ哺乳類や大型類人猿を見てきた中で、一番人間に近いんじゃないか。母親の気持ちとか、すごく通じるものがあると」

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「「母親の気持ちとか、すごく通じる」」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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