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マウンテンゴリラのストレス度チェック

カリソケ研究所(ルワンダ共和国)【3】

2012年7月25日(水)

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 今のカリソケに常駐している研究者のうち、すでに博士号を取得し、博士研究員(いわゆるポスドク)として活動しているのが、旧東ドイツ出身のウィニー・アカートゥだ。

(写真:川端 裕人、以下同)

 1988年にダイアン・フォッシーの生涯を描いた映画「愛は霧のかなたに」をみて、感激した記憶があるものの、自分がこの研究所にやってくるとは思ってもみなかったという。

「ダイアンと話したことはないけれど、今ここであとを引き継いだ仕事ができることをとてもうれしく思っています」と森さんと極めて似たことを、慕情と共に述べる。

 彼女の霊長類研究ことはじめは、コートジボアールの「タイ(チンパンジーの研究拠点として有名)」で研究助手をつとめたこと。それをきっかけに、2004年から2007年にかけて、ルワンダ大学で教鞭を取りつつ、カリソケ研究所でゴリラの母親と子どもの相互行動の研究にとりくんだ。その成果で、2010年にイギリスのチェスター大学で学位を得た。

「学位論文のテーマは、ゴリラの母親の子育てへの”投資”にかんするものでした。子どもがオスの場合とメスの場合ではどれだけ子育てにかける労力が違うですとか、母親の群れの中の序列の違いでそれが変わってくるか、ですとか。」

「愛は霧のかなたに」で主演したシガニー・ウィーバーのサイン入りの写真が飾られていた

 と口で言うのは簡単だが、実は出産後の母親の行動面から「赤ちゃんへの投資」を測定するのはなかなか面倒で先行研究は多くないそうだ。ウィニーは授乳行動や乳離れの時期などに注目し、母親ゴリラの子育て戦略のパターンを読み解こうとして、なかなか面白い結果を得ている。現在投稿の準備が整いつつあるそうで、遠からずいくつかの専門誌に論文として掲載されるはずだ。

 さて、なにはともあれ学位を得、ウィニーは、2011年6月、ふたたびカリソケ研究所に戻ってきた。

 新しいテーマを思い切り簡単に言うと「ゴリラのストレスについて」。マウンテンゴリラを見守るカリソケ研究所にとって、まさに王道をいく研究だ。

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「マウンテンゴリラのストレス度チェック」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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