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中国株、不気味な沈黙が示すもの

ソフトランディングに死角はないか

  • 伊藤 正倫

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2012年7月17日(火)

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 早くも折り返し地点を過ぎた2012年の株式相場。4~6月期の決算発表を前に、投資家は売買を控え気味になる時期ではあるが、このところの東京市場の沈滞ムードはやや気がかりだ。日経平均株価は12日まで6日続落。年初来安値を付ける銘柄も増えてきた。マイナス材料にことさら反応する、東京市場の悪い癖が目立つようになっている。投資家が特に注視するのは隣の大国。明るい話題が少なくなった中国だ。

豪州の雇用悪化で売られるワケ

 そんな市場のセンチメントが如実に現れたのが12日。きっかけは午前10時過ぎに発表となった6月のオーストラリアの失業率だった。平時なら、ほとんど無視されるような統計で、失業率は5.2%と前月からわずか0.1%悪化したにすぎなかったが、発表後に日経平均は下げ幅を拡大していった。

 豪経済の減速が嫌気されたのではない。投資家は豪失業率の悪化から、中国の変調を改めて意識したのだ。「豪州の雇用が悪化したのは、鉄鉱石や石炭など資源輸出に陰りが出てきたからではないか。仮にそうなら、最大輸出国の中国景気が鈍化しているに違いない。投資家の間でこのような連想が働いたのだろう」とSMBC日興証券の西広市・株式調査部部長は解説する。

 この解説を裏付けるように、12日は中国への収益依存度が高い銘柄で売りがかさんだ。代表例がコマツで株価は前日比3.7%安、ファナックは3.2%安で取引を終えた。売買代金はともに170億円超と、東京証券取引所第1部で4、5番目の多さとなった。

 上のグラフにあるように、ここのところ中国関連株の代表格であるコマツとファナックの株価下落がきつい。春先には日経平均をはるかに凌ぐパフォーマンスを見せていたが、12日にはついに、両銘柄とも昨年末を基準とした株価水準で日経平均を下回った。

 これに対して、業績は今のところ底堅い。特に、コマツは2013年3月期に売上高営業利益率で過去最高を見込む。コマツは中国での建機売上高(油圧ショベル)が、昨年5月から前年割れを続けている中で策定した業績予想で、「中国は控えめに見積もった」(同社)。背伸びをして作った数字ではなく、投資家が悲観的になりすぎている可能性はある。

 とは言っても、中国経済の先行きが読みづらいのは確かだ。現地の代表的な株価指数である上海総合指数の値動きは、そのことを端的に示す。この半年間、同指数は昨年末比で1割超上げる場面もあったが、基本的には横ばい圏で推移。コマツやファナック株はおろか、日経平均と比べても値幅の小ささは目を引き、膠着状態と言える。中国株の不気味な沈黙は、日本に限らず世界中の投資家が中国の行く末を見極めかねていることの表れだろう。

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