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大船渡市の太陽光発電所用地を探せ!

発電能力と送電能力の連立方程式を解く

  • 宮田 秀明

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2012年7月20日(金)

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 「うちはここと、湾岸部のここを調査してきます」とA社のKさん。
 「じゃーうちは山間部のこことここを…」とB社のMさん。

 2万5000分の1の地図を見ながら、東京の会議室で相談していた。自社のことを「うち」と言うのは、日本において会社と社員の間に一体感があることを象徴するのかもしれない。

 「この辺りは放牧地ですが、けっこう山ですから条件は難しいですね。でもここには小さな田舎の温泉があるので、楽しんできてはどうですか」。私が余計なことを言って笑われる。

 気仙地域(大船渡市、陸前高田市、住田町)の復興を支援するために、日本を代表する約20社の企業が力を合わせている。5つのチームを作って、エネルギーから医療・介護にいたる様々な事業を開始したり、再生することによって、復興を成功させようとしているのだ。少子高齢化が進行している過疎の地域を東日本大震災が襲った。生半可なことでは復興は難しい。最高級のプロジェクトマネジメント力が求められる。

メガソーラー発電所をどこの造る?

 冒頭の会話は5つのプロジェクトチームのうちエネルギー関係を担当するAチームのミーティングでのことだ。Aチームは以下の4つのテーマを持っている。

1. 蓄電設備付帯のメガソーラー発電所
2. 公共施設などのスマート化及び防災拠点化
3. 自然エネルギーと蓄電設備を導入したハイブリッドエネルギーシステムを持つ町づくり
4. 二次電池製造会社の誘致

 冒頭の会話は、1のメガソーラー発電所の立地について検討するミーティングでのものだ。

 まずは大船渡市から検討を始めた。三陸地方の南端に位置する大船渡市は、周囲を深い山に囲まれていて発電所を建設できるような平地が少ない。東北電力の送電網の末端にあって、電力の僻地でもある。そもそも岩手県には地熱や風力などの小規模な発電所しかない。このような大型発電所が立地していない電力僻地に、新しいエネルギー社会システムを作るのがAチームの重たいテーマである。

 技術的にも、それぞれの企業が採算をとるのも難しい仕事である。それなのにメガソーラー発電所を建設した経験のある大手2社が現地調査に入ることになった。メガソーラー発電所はまず日射量と地形を調査する必要がある。さらに電力会社の送電網との関係を考えることが大切だ。送電のため新たに大規模な送電線を建設すると、開発費の大きな部分を送電部分が占めることになってしまう。

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