• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

高速鉄道の輸出にも大きな影響?すさまじい欧州勢の国際戦略

鉄道標準化の大波がやって来た(後編)

2012年7月26日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前編から読む】

 7月4日から、パリにおいて、スマートシティー関係の国際規格委員会、ISO TC 268/SC 1 スマートコミュニティ・インフラストラクチャー(Smart Community Infrastructure)の第1回会合が開催され、筆者が議長として正式に就任した(もちろん幹事も日本である)。

 投票時にはスマート都市インフラ (Urban Infrastructure) というタイトルであったものが、参加各国の熱意でさらに意味の広い新たなタイトルで合意した。昨年、日本が本委員会設立を提案した際の母体<注>となったのがNEDOを幹事とし、600社を超えるメンバー企業が運営するJSA(日本スマートコミュニティーアライアンス)であったことから、スマートコミュニティという名前は日本にとっても歓迎できる結果となった。

<注>日本国内審議団体は基準認証イノベーション技術研究組合である。

 今回の会合では、全部で14の参加国から、英国、カナダ、ドイツ、中国、南アフリカなど代表が参加し、筆者の狙いであった、「議長を中心とした各国のチームワーク」が確立できたことが最大の成果と言える。詳しくは後に報告したい。

 さて、今回は前回の続きで、鉄道の国際規格について論じたい。

スマート都市インフラISO委員会のパリ会合

驚異的に広いISO/TC 269(鉄道分野)の守備範囲

 前回述べたようにISO/TC 269(鉄道分野)は公式に立ち上がった(TCはテクニカル・コミッティー=専門委員会)。ドイツが幹事国であるが、実質的にはフランスとの共同提案である。日本をはじめとして15カ国が参加している。議長はまだ決まっていない。この専門委員会のスコープ(規格化範囲)をISOのウェブサイトから抜粋すると以下のようになる(筆者訳)。

ISO/TC 269のスコープ

IEC/TC 9の規格化範囲である電気電子製品およびサービスに関するものを除き、鉄道産業に関するあらゆる製品とサービスの標準化であり、部品や機器の工事、操業と保守、インフラと車両を結ぶ方法論、技術、インタフェース、そして車両と鉄道に特有の環境側面を含む。

 「鉄道産業に関するあらゆる製品とサービスの標準化」という、これほど広いスコープであることには驚きを禁じ得ない。前回、鉄道自動改札用の非接触ICカードの事例を政府調達協定に絡めて説明した理由は、この新たな規格化活動の脅威を読者の方々にも感じていただくためである。

コメント4

「市川芳明 世界環境標準化戦争」のバックナンバー

一覧

「高速鉄道の輸出にも大きな影響?すさまじい欧州勢の国際戦略」の著者

市川 芳明

市川 芳明(いちかわ・よしあき)

日立製作所国際標準化推進室主管技師長

2000年、日立製作所環境ソリューションセンタ長などを経て、現職。IEC(国際電気標準会議)TC111議長、ISO TC 268/SC1議長、ISO TC207エキスパート。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長