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ドビュッシーは印象派ではないのか?

2012年7月27日(金)

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 ドビュッシーは印象派ではない――フランス近代を代表する作曲家、クロード・ドビュッシー(1862~1918年)に関して近年、こんな見方がクローズアップされている。

 逆三角形の輪郭でひげ面が特徴の顔写真とともに記された「印象派」という歴史用語を音楽の教科書で見て、作曲家の名前とともに記憶している方も多いだろう。辞典で「ドビュッシー」の項目を引いてみると、やはり「『印象派』(あるいは『印象主義』)の作曲家」と説明しているのが一般的だ。細かく散らした音の動きで構成した輪郭のはっきりしない旋律がしばしば登場することも、絵の具を細かなかたまりにしておいていく手法をとったがゆえに形が曖昧に見える印象派の画家モネらの作風と結びつく。では、「印象派ではない」とはどういうことなのだろうか。

マルセル・バシェ「クロード・ドビュッシーの肖像」(1885年、油彩・板、25×21.5cm、オルセー美術館蔵 ©[Musee d'Orsay] / Herve Lewandowski / distributed by AMF)

 東京・京橋のブリヂストン美術館で開かれている「ドビュッシー、音楽と美術」展は、その疑問について考えさせてくれる貴重な機会になりそうだ。同展の副題は「印象派と象徴派のあいだで」。パリのオルセー美術館などが所蔵するモネやドニらフランスの作家の絵画を中心に、楽譜などの音楽資料も展示し、元々は美術の世界でその名称が生まれた「印象派」、そして詩人のボードレールやヴェルレーヌらが主導し美術界でもうねりができた「象徴派」との関係を問う。作曲家が両者の「あいだ」を揺れ動いたのではないか、という問いを投げかけた企画である。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロール」(1897年、油彩・カンヴァス、73×92cm、オランジュリー美術館蔵 ©[ Musee de I'Orangerie] / Franck Raux / distributed by AMF)

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「ドビュッシーは印象派ではないのか?」の著者

小川 敦生

小川 敦生(おがわ・あつお)

多摩美術大学美術学部芸術学科教授

日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社後、日経アート編集長や同社編集委員を経て、日本経済新聞社文化部へ。美術担当記者として多くの記事を執筆。2012年4月から現職。専門は美術ジャーナリズム論。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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