• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

サウジアラビアで、サウジ人女性販売員が解禁

アラブの春で解き放たれた女性達の消費需要に注目集まる

  • 畑中 美樹

バックナンバー

2012年8月2日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 核開発を巡るイランと米欧の対立からホルムズ海峡の緊張が高まるなか、改めて重要性の認識されているのが大幅な追加産油能力を持つサウジアラビアである。そのサウジアラビアでは徐々にではあるが女性の社会進出が始まっている。特に、働くサウジ女性が増えており、それと共に今後の女性用消費市場としての同国にも注目が集まっている。

きっかけはサウジ女性の不満

 そうした流れのなか、サウジアラビア労働省は2012年7月中旬、販売、会計、娯楽場の家族スペース、レストランの厨房などでのサウジ人女性の雇用に関する4つの規則を新たに明らかにした。発表に際してファハド・アル・タクヒーフィ労働副大臣は国内紙で「新規則は強制的なものではなく採り入れるか否かは雇用者の自由である。但し、女性用下着売り場の販売員は今後女性に限られる」と語り、新規則が女性の雇用を徐々に増やすための措置であることを説明している。同時に、同副大臣は、新労働法では女性の就労に際しては父親や保護者の同意を最早必要としない点も強調している。

 サウジアラビアが改めて女性の雇用の拡大に関する規制類を発表したのには理由がある。同国では最近まで女性用下着や化粧品などの売り場の販売員は男性であった。このためサウジ女性はこれら売り場に気軽に買い物に行けず不満を高めていた。そうした声が、「アラブの春」と言われる民主化を求める動きの顕在化以降、国民の不満を気にかけていたアブドゥラ・サウジ国王の耳に届いたのである。同国王は早速英断を下し、2012年初から女性用下着売り場の販売員を女性に限ることを決めている。

 そのような背景もあってか、明らかにされた規則の第1は、下着用品及び化粧品売り場の販売員の女性化に関するものとなった。因みに、ここで言う、女性用下着用品の分類には、アラビヤ半島の伝統的な女性民族衣装であるアバヤやスカート類、寝間着類、花嫁衣裳類も含まれる。尚、サウジ労働省は、女性用下着売り場での女性販売員の雇用を確かなものとするために、7月下旬から適宜調査に入ることも明らかにしている。

 第2はその他売り場の男女販売員などに関する法律全般についてであり、第3は娯楽施設で働く女性に関わるものである。因みに、娯楽施設でも子供用玩具売り場については女性の就労を認めることが明確化された。

 現時点では、今後サウジ女性の参入も大いに期待される娯楽施設の家族スペースにおいては、男性の出稼ぎ労働者がサービスに当たっている。改めて解説すれば、家族スペースというのは、親子・夫婦・親族以外の男女が公共の場で同席するのを禁ずるサウジアラビアのレストランなどに設けられている男女が相席できる座席などの場所を指す。通常、個室として別室となっているか、或いは、同じ室内の場合でも分厚いカーテンなどで仕切られている。

コメント0

「中東ビジネスの最先端」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック