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サムスンがおびえる次期政権の「財閥解体論」

漂流する韓国を木村幹教授と「時代精神」で読み解く【夏季集中講座:その2】

2012年8月2日(木)

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 米国と中国の対立のはざまで揺れる韓国。「どこまで中国になびくのか」、「日本はどう対応すべきか」――。前回に引き続き、韓国政治研究で先頭を走る木村幹・神戸大学大学院教授に鈴置高史氏が聞いた(司会は伊藤暢人)。

次の大統領は2人に絞られた

韓国では12月に大統領選挙があります。次の大統領によって韓国はどう変わるのでしょうか。

木村:まだ流動的な部分はありますが、普通に考えれば、次期大統領の有力候補者は2人に絞られたように思います。与党セヌリ党から出馬するであろう、保守系の朴槿恵(パク・クネ)氏。もう1人は、いまだ明確には立候補を表明していませんが、進歩系陣営から出馬すると見られる安哲秀(アン・チョルス)ソウル大教授です。

木村幹(きむら・かん)神戸大学大学院・国際協力研究科教授、法学博士(京都大学)。1966年大阪府生まれ、京都大学大学院法学研究科博士前期課程修了。専攻は比較政治学、朝鮮半島地域研究。政治的指導者や時代状況から韓国という国と韓国人を読み解いて見せる。受賞作は『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』(ミネルヴァ書房、第13回アジア・太平洋賞特別賞受賞)と『韓国における「権威主義的」体制の成立』(同、第25回サントリー学芸賞受賞)。一般向け書籍に『朝鮮半島をどう見るか』(集英社新書)、『韓国現代史――大統領たちの栄光と蹉跌』(中公新書)がある。ホームページはこちら

 後者は、政治はやったこともないのに、というか、それだからこそ国民から「既成の悪い政治に染まっていない」と人気を集めている人、というとわかり易いかもしれません。

 前者はご存じのように朴正煕・元大統領の娘さんです。日本ではこの点は余り知られていませんが、お父さんは自主国防論者でした。このため、朴正煕政権(1963―79年)最後の数年間の米韓関係は最悪でした。また、お父さんが植民地時代に日本に協力したことを批判されているため、娘さんは日本とは距離を置きがちです。

 他方、党内には、お父さんの出身地域の「地域主義」に支えられた確固たる基盤を持っており、ある程度世論動向を気にせず政策を打ち出すことができます。そういう意味で、安定という面から言えば、彼女が一番穏当な候補者でしょう。

安哲秀氏は「魔法の鏡」

 安哲秀氏はソウル大学の医学部で博士号をとって医者として勤務した後、自らが個人的に開発したコンピューターのアンチ・ウィルス・ソフトを引っさげてベンチャービジネスに乗り出した人物です。彼の挑戦は大成功をおさめ、ソフト会社は一躍、韓国を代表する情報関連企業にまで成長します。

 しかし、彼は再び転身を図り、米国の大学でMBAをとった後、韓国に戻って有力大学の経営学科の教授に就任します。そして現在では、ソウル大学の「融合科学技術大学院」で大学院長をしています。多くの分野に手を出し、それを全て巧みにこなしてしまう――安哲秀はそういう人物です。

 

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「サムスンがおびえる次期政権の「財閥解体論」」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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