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太陽光発電をつけるとホントにお得? 

法外な買い取り価格を全国民が支える現実

  • 和田 由貴

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2012年8月6日(月)

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 二酸化炭素の排出抑制の必要性に加え、東日本大震災による原発事故や電力不足の問題で、再生可能エネルギーへの注目度が一気に増しています。7月からは再生可能エネルギーの固定価格全量買い取り制度も始まり、中でも太陽光発電事業はお祭り状態。今までエネルギー事業とは全く無縁だった業界からも新規参入する事業者が後を絶たず、バブルともいえる状況になっています。

 太陽光発電は名前の通り太陽光のエネルギーを電力にする仕組みなので、クリーンなエネルギー。発電した電力は売電することで初期コストはほぼ回収できると言われており、また非常時には自立運転で発電できるという安心感もあって、購入を検討している方が多くなっているようです。「太陽光発電を付けようと思っていますがどうでしょう?」というご質問をいただくことが最近、非常に多くなってきました。しかし、この質問に答えるのは難しいというのが本音です。

一部のために全国民に負担増

 つい先日決定した太陽光発電の固定買い取り価格は1キロワット時あたり42円。現在ほとんどの家庭が利用している従量電灯制の電力の価格は、2段階の料金で同22~23円程度です。買電の価格の倍近い価格で買い取ってくれるのですから、損得で言ったらお得です。

 しかし、この法外な買い取り価格を下支えしているのは一般の消費者。おそらく各ご家庭のポストにも電力会社から案内が入っていると思いますが、太陽光発電を普及するために必要なコストは電力料金に上乗せされ請求されることになっています。政府の試算によると電気料金が月額7000円の世帯で87円の増額とのこと。一部のために全国民に負担増を強いるというのはいかがなものか?という議論は当然ながら起こります。

 また問題なのは、屋根の上という風雨にさらされる場所で20年という長期間に渡り、故障もせず確実に太陽電池が機能するかということです。発電効率も製品によって異なるので、より効率の良いものを選ぶ必要があります。売電でイニシャルコストはペイできる、と言うにはこの条件が不可欠。メンテナンスでさらに投資が必要になれば崩れます。現在、安価な中国製の太陽光パネルの輸入が非常に多くなっていますが、事業者にとっては安価な太陽電池を売ればその差益で儲かるわけですから、その辺りの見極めは重要です。

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