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セクシー系航空会社、エアアジア・ジャパンに乗ってきた

アジア最大LCCの国内線初就航を最速レポート

2012年8月1日(水)

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 思いのほか、静かな出発だった。

 8月1日、朝7時20分。初めての営業就航を迎えたエアアジア・ジャパンJW8541便は、成田国際空港の滑走路を飛び立った。

 「初便に合わせてイベントを開催することも検討しましたが、お客様や搭乗作業の邪魔になってはいけない。そう判断し、初便が飛んだ後に就航セレモニーを開くことにしました」。エアアジア・ジャパンの担当者はこう話す。

就航前から、機内の様子や機内食などを公開して常に話題を提供してきたエアアジア・ジャパン

 日本の空が激動期を迎える2012年。日本国内では3社の日系LCC(格安航空会社)が就航する。エアアジア・ジャパンの初就航をレポートする前に、まずは3社の特徴を改めて整理しよう。

 先陣を切ったのは、ピーチ・アビエーション。全日本空輸(ANA)と香港の投資会社、ファーストイースタン・インベストメントグループなどが出資し、関西国際空港を拠点とするLCCだ。初の営業就航となった3月1日には、全国から航空ファンや報道陣が初フライトに乗るために集まった。(「『空飛ぶ電車』ピーチに乗ってきた」

 現在は関空をベースに国内4路線(関空~札幌、福岡、長崎、鹿児島)、国際2路線(関空~ソウル・仁川、香港)を飛ばしている。9月からは関空~台北(桃園)路線、10月には関空~沖縄路線を新設するなど、先行者の優位性を生かして、積極的に路線網を広げている。

 2番目に就航したのがジェットスター・ジャパン。日本航空(JAL)や豪カンタスグループ、三菱商事などが出資しており、関空と成田の両方をベースとしている。7月3日に就航した。(「成田初の国内線LCC、ジェットスターに乗ってみた」

 豪カンタスグループの子会社であるジェットスターは、豪州・アジアで勢力を広げるLCCグループだ。豪州という高コスト地域で誕生したLCCゆえに、効率的なオペレーションを武器に低価格を実現するノウハウを持つ。このノウハウを、同じく高コストである日本で生かし、格安運賃を打ち出すとしている。

 現在は、国内線4路線(成田~札幌、福岡、沖縄、関空)を飛ばしており、8月からは関空をベースとした2路線(関空~札幌、福岡)を設ける予定だ。

 「2013年早々には国際線も飛ばしたい」(ジェットスター・ジャパンの鈴木みゆき社長)と言い、JALとのコードシェア(共同運航)なども検討中だ。ジェットスターグループやJALのブランド力、営業力を生かす。

全日空子会社のLCC

 続く3社目となるのが、8月1日に初就航を迎えたエアアジア・ジャパン。ほかのLCC2社については、ANA、JALとも純粋な出資に留まるが、エアアジア・ジャパンはANAの連結子会社という位置付け。出資比率はANA67%、アジア最大のLCC、エアアジアが33%(ただし無議決権株式を含めるとANA51%、エアアジア49%)。

 「成田はやはり我々の主戦場。我々自身が攻めなきゃいけないし、外から来るLCCとも戦わなきゃいかんと。マレーシアのエアアジアは放っていても入ってきたでしょうから組むのが一番。それでエアアジア・ジャパンを設立しました」。エアアジア・ジャパンを子会社にした意図をANAの伊東信一郎社長はこう説明する。

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「セクシー系航空会社、エアアジア・ジャパンに乗ってきた」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネス記者

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・鉄道業界や小売業界などを担当する一方、書籍編集なども手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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