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泥舟に乗ったNY原油

需給変化と金融規制が招く多極化

2012年8月6日(月)

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 歴史的な大干ばつによって、大豆・トウモロコシが異常な高値を付け、歴史的な過熱に見舞われる米シカゴ穀物市場。その傍ら、お隣のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油取引は、沈滞ムードが続いている。

 2日のニューヨーク原油先物市場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が前日比1.78ドル安の1バレル87.13ドルで取引を終えた。

 世界的な原油価格は、直近のピークだった今年春から急速な下落を続けた後、7月からはわずかばかりの回復の動きを見せている。欧米によるイランの核開発問題への制裁に対する、イラン側のホルムズ海峡封鎖リスクの後退、欧州債務危機への懸念が相場を押し下げていたが、足元ではシリア情勢の再びの悪化などを受け、上昇に転じている格好だ。

WTIの価格低迷が顕著。欧米アジア各市場の原油価格

 北米のWTI、欧州の北海ブレント、アジアの中東産ドバイ原油という3地域の主要指標はいずれも足元で上昇してきた。しかし、上グラフを見ても分かる通り、欧州・アジアにおける値動きに対して、WTIが水を空けられた構図が、この1年で顕著になっている。

ガソリンを消費しない米クルマ社会

 大きな変化は米国における需給構造で起こりつつある。

 原油の多くが火力発電に振り向けられる日本とは異なり、伝統的に米国の原油の最大の需要家は自動車だ。世界最大のクルマ社会は、歴史的に大型車を好み、国そのものがガソリンをがぶ飲みしてきた。

 ところがこのガソリンの消費が、2008年秋のリーマンショック以降、新車販売が回復する中でも大きく伸び切らない。メリルリンチ日本証券の中西孝樹・リサーチアナリストは「ガソリン需要構造に変化が起こり、消費マインドが変わった」と分析する。

 リーマンショック以前から、米国ではガソリン価格の高騰を背景に、燃費性能に優れた小型車の販売が急速に伸び、大型車に依存したゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが経営破綻に追い込まれる引き金になった。2009年以降、原油価格の回復の中でガソリン価格は高止まりし、低燃費車の販売は安定的に伸び続けた。

 結果的に、米国における低燃費化が進んだ。つまり、家計ごとのガソリン消費量が大きく減少した。多少のガソリン高は家計に影響しにくくなり、新車販売が回復して自動車の利用機会が増えても、総量としてのガソリン消費は伸びない構図が出来上がった。

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