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銅メダルかけ宿敵韓国と激突する日本代表の試練

メキシコ戦で露呈した“弱点”への対応がカギに

2012年8月10日(金)

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 8月7日(現地時間)、英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたロンドン五輪男子サッカーの準決勝。関塚隆監督率いる日本五輪代表はメキシコ代表と対戦して1―3で敗れ、初めての五輪決勝進出を逃した。

 しかし、まだメダルを手にするチャンスは残されている。本日(日本時間では11日未明)に英カーディフで行われる3位決定戦で韓国に勝利すれば、1968年のメキシコ五輪以来、44年ぶりの銅メダルを獲得する。

 一方、準決勝でブラジルと戦って0―3で敗れた韓国にとっては、五輪で初のメダル獲得を目指す戦いとなる。

 アジアの宿敵を相手に関塚ジャパンはどのような戦いを挑むのか。3位決定戦の行方を占うために、データに基づいてメキシコ戦を振り返ってみよう。

メキシコ相手に完敗した真因

 試合後のメディアの報道では、敗因を日本選手の疲労や一瞬の気の緩みが招いた失点に求める声が少なくない。確かにいずれも敗戦の一因ではあろう。しかし私は、最大の敗因は別にあると見る。それは、関塚ジャパンが1次リーグから準々決勝のエジプト戦まで一貫してきたスタイルをこの試合では貫けなかったことだ。

 なぜ貫くことができなかったのか。メキシコが日本のスタイルを研究し、それをうまく封じ込めたからにほかならない。

 メキシコ代表のサッカーは、ショートパスをつないで相手を崩すスタイル。その点は、1次リーグ初戦で日本が破ったスペイン代表によく似ている。さらにフィジカルが強く、技術も高いので、個の力で局面を打開することもできる。こうした強さが認められ、大会前から優勝候補の一角に挙げられていた。

 日本は五輪開幕直前の7月21日、親善試合でこの強豪と対戦。2-1のスコアで勝利を収めた。しかし、ボール支配率はメキシコの63.5%に対して日本は36.5%。試合の主導権は相手に握られていた。親善試合とは真剣味が異なる五輪本番の試合では、さらにメキシコに押しまくられる展開も予想された。

 日本は、負傷で出場が危ぶまれていた永井謙佑を先発に起用し、準々決勝のエジプト戦と同じスターティングメンバーで試合に臨む。そして、前方からプレスをかける一方で、自陣で強固な守備ブロックを形成し、堅守からカウンターによる速攻を仕掛けるという今大会を通じて一貫した戦術を展開しようとした。

 前半立ち上がりの数分間は互いにボールが収まらなかったものの、前半5分に清武弘嗣がロングシュートを放ち、前半7分には東慶悟が永井へスルーパスを通すなど、次第に日本がペースをつかむ。

コメント5件コメント/レビュー

日本は勝ち上がったが、永井の得点パタンしかなかったので、点は少ししかとれていない。守備に不安が大きかったので、攻撃の組み立てはあまりできていなかった。感じていたことがデータになっているので、この方法は非常に良い。韓国の試合は見ていないので、ガチガチ乱暴に来ること以外は判っていない。韓国の長所、短所をこの方法で分析すれば 作戦に有効と思う。 韓国も連戦で成長しているし、疲れてはいるから最近2試合位が最低必要だろう。 韓国と対戦することは確率的に低かったので、その他のチーム同様、データが無いかもしれない。サッカー協会にそのための対策チームを今後の大会では準備したい。昔は 勘と根性だった。今後は進歩してよい。(2012/08/10)

「「ビッグデータ」で読み解く現代サッカーの神髄」のバックナンバー

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「銅メダルかけ宿敵韓国と激突する日本代表の試練」の著者

永野 智久

永野 智久(ながの・ともひさ)

スポーツアナリスト/アンドスポーツ代表

「巧みなワザやコツの可視化」をテーマにスポーツ選手のパフォーマンスを定量的に評価する研究に取り組んでいる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

日本は勝ち上がったが、永井の得点パタンしかなかったので、点は少ししかとれていない。守備に不安が大きかったので、攻撃の組み立てはあまりできていなかった。感じていたことがデータになっているので、この方法は非常に良い。韓国の試合は見ていないので、ガチガチ乱暴に来ること以外は判っていない。韓国の長所、短所をこの方法で分析すれば 作戦に有効と思う。 韓国も連戦で成長しているし、疲れてはいるから最近2試合位が最低必要だろう。 韓国と対戦することは確率的に低かったので、その他のチーム同様、データが無いかもしれない。サッカー協会にそのための対策チームを今後の大会では準備したい。昔は 勘と根性だった。今後は進歩してよい。(2012/08/10)

韓国がいつから宿敵になったのでしょう。宿敵韓国という言葉を聞くたびに、隣国と仲良く出来る事は無いという闇に落ちていく気がする。戦争したいのでしょうか? 日本人はそう思わなくても、韓国人はそれも含めて使ってる言葉ですよ。軽々しく使って欲しい言葉ではない。(2012/08/10)

このようなコラムは、負けた試合の分析に6ページも使いこれからの「韓国戦」には1ページしか割かないのはつまらない。敗因の分析も大切であるが割くべきページは半分以下、1/3程度にし、韓国チームのビックデータから「日本チーム」がとるべきパターン別作戦について多くページを割くべきではないか。その方が記事として断然面白くなるし、11日未明に開催される試合を見る楽しみも増えるのではないでしょうか。それこそ「後からでは何とでも言える」では。読者の反応もそのような気持ちを反映していると考える。断定は出来ないが。(2012/08/10)

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井上 礼之 ダイキン工業会長