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五輪代表、浮き彫りになった韓国との「力」の差

ベスト4に進出した関塚ジャパンの成長と限界

2012年8月23日(木)

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 19日間にわたって熱戦が繰り広げられ、史上最多38個のメダルを獲得した日本選手の活躍に沸いたロンドン五輪──。

 最終日前日の8月11日(現地時間では同10日)に行われた男子サッカーの3位決定戦では、関塚隆監督率いる日本五輪代表がアジアの宿敵、韓国五輪代表に0―2で敗れ、1968年のメキシコ大会以来44年ぶりの銅メダル獲得を逃した。あれから既に10日余りが過ぎたが、悔しい思いをまだ抱いているサポーターの方々もおられるかもしれない。

 なぜ韓国に敗れ去ったのか。遅ればせながら、データに基づいて振り返ってみよう。

韓国戦に同じスタメンで臨んだ関塚ジャパン

 1―3のスコアで敗れたメキシコとの準決勝の後に公開した本コラムの記事(銅メダルかけ宿敵韓国と激突する日本代表の試練)の最後で、韓国との3位決定戦ではスターティングメンバーを積極的に入れ替えてもいいかもしれないと私は記した。

 試合の間隔が中2日と、ワールドカップの中4日に比べて日程が過密で、しかもその間に次の試合会場までの移動が入るというハードスケジュール。相当に疲労が蓄積しているはずの選手たちのコンディションを考慮しての指摘だった。

 さらに、メキシコと同様に韓国も日本のカウンター攻撃を封じ込めようとしてくることが予想されることから、攻撃のパターンを増やすためにもメンバーの入れ替えがあってもいいと考えた。

 だが、関塚監督はこの3位決定戦にも、1次リーグ初戦のスペイン戦や準々決勝のエジプト戦、準決勝のメキシコ戦と全く同じスターティングメンバーで臨んだ。自陣で堅固な守備ブロックを形成するとともに前方からプレスをかけ、ボールを奪ったら縦に素早く運んで得点を狙う。今大会を通して実践してきた戦術を貫くという判断を下したわけだ。

前半38分に韓国のパク・チュヨンがシュート。大会を通じて初めて先制点を奪われる
© AP/アフロ

 対する韓国は序盤から、完全に中盤を省略して、自陣からのロングボールを最前線のパク・チュヨンらに向かって放り込むというサッカーを展開してきた。ターゲットとなった選手がボールを収める。あるいは周囲の味方がこぼれ球を拾って、手数を掛けずに一気にシュートにまで持ち込むという至ってシンプルな攻撃だ。

対戦相手の前方ロングパス数比較

対戦相手 本数 成功数 成功率 総パス数 前方ロングパス/総パス
スペイン 32 12 37.5% 957 3.3%
モロッコ 50 16 32.0% 609 8.2%
ホンジュラス 40 9 22.5% 426 9.4%
エジプト 54 12 22.2% 539 10.0%
メキシコ 43 13 30.2% 594 7.2%
韓国 70 30 42.9% 355 19.7%

ロングパス:30メートル以上のパス
※この記事の図表のデータはすべてデータスタジアムの提供

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「五輪代表、浮き彫りになった韓国との「力」の差」の著者

永野 智久

永野 智久(ながの・ともひさ)

スポーツアナリスト/アンドスポーツ代表

「巧みなワザやコツの可視化」をテーマにスポーツ選手のパフォーマンスを定量的に評価する研究に取り組んでいる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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