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2000万都市から10万人都市までを歩いてみた

競争が激しいデリー、ムンバイ。参入するならその先を見据えて

2012年8月29日(水)

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 人口12億人を有するインドは、都市による格差が大きい。インドでは都市を人口規模や経済規模に応じてTier1からTier4の4つに分類している。Tier1は人口が400万を超える巨大都市でインド全土で8都市、Tier2は100万規模の都市で26都市存在する。

 通常、日系企業がその国に進出するにあたっては大都市圏から進出することが多い。中国で消費財を中心とする企業であれば、まずは上海に出て、そこから北京や広州、そして他の一級都市というような展開を図ることが一般的だ。ここインドでも同様で、デリーやムンバイといったTier1の中でもある種図抜けた2都市を中心に展開していく方法は多い。

 一方で、人口トップ10の都市の全人口を足しても全人口の10%にも満たないのがインドである。つまり、人口が分散しているのだ。単に人口上位都市のみを攻めていてもこの国のシェアの上位に躍り出ることは難しいのが現実である。また、デリーやムンバイといった巨大都市は既に他国、インド国内資本の進出も多く、競争環境は激しく、各企業主要都市でのビジネスのみならず、最近では地方都市攻略、農村エリアの開拓にも余念がない。

デリーからムンバイへとクルマを走らせることに

 そこで、今回は、インドでも最も重要な幹線道路沿いにクルマを走らせ、様々な都市の市場性と攻略法を考えていくことにした。そのルートは、デリーからムンバイに至るNH8(国道8号線)だ。NH8の沿線に広がる都市、州はデリー、ハリヤナ州、ラジャスタン州、グジャラート州、マハラシュトラ州の1連邦直轄地、5つの州を経由するが特にNH8の両端ともいえるデリー、ムンバイは近郊衛星都市まで含めると人口規模2000万人を抱える巨大都市であり、かつインドの中では消費水準も高く、消費文化も洗練された都市でもある。

 また、過去においては、先進国の発展の形として経済発展とともに1次産業が2次産業へ、そして第3次産業へと産業構造がシフトしていくような構造が見られた。だが、インドは1次産業から一気にソフトウェア関連やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)産業などの第3次産業へとシフトを遂げた。一方で、人口の未だ7割近くが農村居住者である。今後、経済の発展とともに巨大な人口を抱える農村人口の雇用確保をしていく必要性を考えると雇用の受け皿の大きい2次産業=製造業の拡大はインド政府の重要課題ともいえる。

 こういった背景からデリーとムンバイという2大都市をつなぐNH8は、インド国内では極めて重要な地位を占める。そしてこのルートを中心にしたデリー・ムンバイ産業大動脈構想(DMIC)が提起され、2006年には日本政府とインド政府での日印合意が行われた。現状いくつかのアーリーバードプロジェクトも進行しつつある。

 そのような環境の中、インド国内でも比較的裕福な州を周辺に抱え、主要な物流ルートでもあるNH8とその周辺都市というのはインドを市場として攻めるという点から考えても比較的面で展開がしやすいルートでもある。更に今後工業誘致に積極的なグジャラート州等への新規参入が更に進めばその都市での雇用の確保、経済規模の拡大によって、小規模の都市から中規模の都市への転身も大きく期待される。

 このNH8沿いにある都市を見てみると、Tier1=デリー、ムンバイ、アーメダバードの3都市、Tier2=ジャイプール、スーラト、ヴァローダなどがあげられる。今回はこのNH8を中心としてその沿線に広がる都市がどの程度の発展レベルにあるのか具体的に見てみたい。

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「2000万都市から10万人都市までを歩いてみた」の著者

繁田 奈歩

繁田 奈歩(しげた・なほ)

インフォブリッジグループ代表

大学時代にインドを放浪し旅行会社を設立。調査会社インフォプラント設立に加わり、中国子会社を立ち上げる。その後、インフォブリッジを設立して独立。中国とインドで調査・コンサルティング事業を展開

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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