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物流の金鉱脈を探り当てろ

2012年8月29日(水)

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 「物流には1兆円の利益が眠っている」

 丸紅の食糧・食品部門を管掌する岡田大介常務はこう言い切る。

 異常気象による生産地側の供給不安、中国をはじめとした新興国の爆食による需要の急拡大で、世界の食糧需給は急速に逼迫している。産地では増産圧力も高まり、そこを狙った調達戦略が欠かせない。だが、この切迫した問題の解決策がもう1つあることは、意外に知られていない。そのカギは、生産地と需要地を結ぶ、食糧の物流にある。

 日本から北米の調達ルートを例にとった場合、産地から日本への輸送工程は次のようになる。まず、産地で穀物メジャーなどが集荷し、集荷基地であるカントリーエレベーターに貯蔵する。そこから列車に積んで、輸出港に配備された輸出エレベーターに再び貯蔵する。さらに輸送船の到来を待って船積みし、日本の港に運ばれる。

川上における食糧物流にはなお改善の余地がある

 この工程で要する時間はおよそ1ヵ月半。しかし、実際の輸送のみの期間はその半分ほどと見られる。これは、天候や輸送船、列車のスケジュールに左右され、要所要所で物流網が“目詰まり”を起こすためだ。

パナマ運河拡張で南米は有力調達先に

 この間にも穀物には保険会社や船会社の手数料がコストとして上乗せされるため、穀物価格を押し上げる要因となる。スムーズな物流が実現されれば、コスト低減が見込め、穀物価格の抑制や商社の利益率増加が期待できるわけだ。冒頭の丸紅では、自前で専用の穀物輸送船をチャーターし、常に物流を回転させる仕組みを取り入れているが、なお改善の余地はあると同社は見込んでいる。

 もっとも、この北米→アジアルートは、物流効率が最も高いと考えた方が良い。今や米国に並ぶ大豆生産・輸出国になったブラジルは、国内物流が脆弱だ。ある商社関係者は「ブラジルの潜在力は物流にある。列車による輸送網が整備されれば、世界に対するブラジルの供給余力は飛躍的に高まる」と見る。

 2014年以降には、パナマ運河の拡張工事が終了し、ブラジルからアジアへの物資の輸送期間は大幅に短縮され、物流効率も飛躍的に高まることが予想されている。併せてブラジル国内の物流網が改善されれば、北米依存が強い中国や日本は、有効な調達先としてブラジルおよび南米で調達を拡大できる。

コメント1件コメント/レビュー

「半分を捨てている」というのは、骨、皮など、食料の重量には含まれるが食べようもない部分がかなりの割合で含まれているはずですが。適当なことを書き散らさないでください。(2012/08/30)

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「半分を捨てている」というのは、骨、皮など、食料の重量には含まれるが食べようもない部分がかなりの割合で含まれているはずですが。適当なことを書き散らさないでください。(2012/08/30)

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